NEWS

2023.06.15

大丸松坂屋百貨店の「明日見世」 和を感じさせる商品を提案、お茶香る巾着バッグなど

 大丸松坂屋百貨店は5月31日~8月22日の間、大丸東京店のショールーミングスペース「明日見世(asumise)」において、”地域とつながる ものづくり”をキュレーションテーマに掲げ、全23ブランドのアイテムを紹介している。

 同社は2021年10月にD2Cブランド向けのショールーミングスペースを開設して以降、3カ月ごとに展開ブランドを入れ替えて、利用者が何度も足を運びたくなる店づくりを目指している。

 キュレーションテーマの第8弾は、外出機会が増えるこのタイミングに、日本各地の個性的なブランドや、クラフトマンシップを感じられるブランドをセレクト。日本ならではの「和」を感じるアイテムを、ライフスタイル商材を中心にファッション、ビューティーの3カテゴリーで展開する。

 例えば、「明日見世」初出店のブランドとしては、自動車内装用の合成皮革を手がける共和レザーのD2Cブランドの第2弾「Chakara(チャカラ)」の巾着バッグやコースターなどを提案する(画像(上))。

 同ブランドは、地場の廃棄茶葉から生まれた静岡産ヴィーガンレザー(合成皮革)を素材に使用。「明日見世」に出品している巾着バッグはクラウドファンディングサイトでプロジェクトを実施中で、リアルの場では初お披露目となる。

 共和レザーでは今回の出品について、「D2CブランドはECがメインのチャネルとなるため、実際に手に取ってもらって生地の質感や、ふわりと香るお茶のやさしい香りを体感してもらいたい」(鈴木賢ブランド企画部)としている。

 また、日本有数の家具産地である福岡県大川市のプロジェクト「職人MADE大川家具」は、大川家具の中でもとくに上質でデザイン性に優れた家具や職人をセレクトして発信しているが、今回、家具のデザインはそのままにネコサイズにした”ネコ家具”を提案(画像(下))。同プロジェクトのウェブサイトを通じて参画するメーカーのネコ家具製造工程や職人のこだわり、家具作りへの思いなどを動画で配信している。

 ハンドメイドガラスブランドの「iriser(イリゼ)」は、耐熱ガラスを酸素バーナーで溶かしながら、一つひとつ手作りでアクセサリーを制作。福島県南相馬市に拠点を構え、震災や避難を乗り越えて前を向く女性たちがガラス職人として作品を生み出しており、ネックレスやピアスなどを紹介している。

 

メールマガジン登録