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2023.04.13
ヤフーの仮想モール 配送日指定でポイント付与、全出店者に機能提供開始、出荷作業の負荷分散へ
ヤフーは4月11日から、運営する仮想モール「ヤフーショッピング」の出店者向けの新機能として注文時に商品の配送日を通常よりも遅く指定した顧客にポイントを付与できる仕組みを実装した。同機能によって販促施策を実施した日などに集中しがちな出荷作業などの負荷を分散させる狙い。
ヤフーが提供を開始した新機能「おトク指定便」は「ヤフーショッピング」に出店する事業者が任意に利用できる機能で、「おトク指定便」を設定することで、導入店舗の顧客が注文時に配送日を通常よりも遅めに指定した場合、「PayPayポイント」を10円から100円分を付与できるもの。出店者は最大14日後までポイント付与対象の配送日を設定できる(=画像)。
昨夏から今年3月までグループのアスクルが運営する個人向け日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」およびヤフー運営の仮想モールに出店する「LOHACOPayPayモール店」(現・LOHACOYahoo!店)でセール実施日などに同機能を実装した実証実験を行った結果、全体の注文者の51%が「おトク指定便」を利用するなどの成果があったことに加え、出店者向けに実施したアンケート調査でも同取り組みを利用してみたいと答えた出店者が全体の55%となり、需要が高かったことから「ヤフーショッピング」の全出店者に同機能の提供を決めたという。
ヤフーによると現状、「ヤフーショッピング」全注文のうち、約8割が配送日指定がない注文でその場合、各出店者はそれぞれが設定する最短の日程で商品出荷を行っているという。出店者は「おトク指定便」の導入で顧客に配送日指定を行うようポイントをフックに促すことができ、かつ付与するポイント数などで配送指定日をある程度、誘導できるため、セール期間などの出荷・配送作業負荷の分散・軽減が期待できるようだ。