NEWS
2022.02.03
ゾゾ 新物流拠点で自動化を推進、吊り下げ式の仕分け機等で、3割の省人化目指す
ZOZO(ゾゾ)は1月28日、来年8月に稼働開始予定の新物流拠点「ZOZOBASE(ゾゾベース)つくば3」において、設備投資による業務の自動化を推進して約30%の省力化を目指すと発表した。「ゾゾベースつくば3」(画像(上)は完成イメージ)は今後の商品取扱高の成長を見据えて開設予定の5拠点目となる倉庫で、延床面積や商品保管数などの設備能力はゾゾベースの中で最大規模となる。
ゾゾは同拠点において、将来的な労働人口の減少傾向などに向けた取り組みとして、現在は人の手で実施している出荷時の商品仕分け業務などに、国内初となる最新機器などの設備投資を積極的に行い、業務の自動化を推進する。アイテムごとに形状が異なり、かつ小ロットで多品種という商品の特徴がある同社の物流拠点では自動化は難しいとされているが、設備投資の一例として、ピッキングした商品を注文ごとに自動で仕分ける豊田自動織機のシステム「ポケットソーター」(画像(下))を導入する予定だという。
3・5キログラム以内の軽量物を仕分ける同システムは、アパレル全般を取り扱いゾゾベースの物流オペレーションにフィットし、多数のポケットを搭載することでより多くの注文に対応できるとしている。また、梱包作業や送り状の貼り付けなども自動化することで、「ゾゾベースつくば3」は既存の物流拠点と比べて約30%の省人化を見込んでいるという。
新物流拠点の竣工は来年1月、稼働開始は同年8月を予定。敷地面積は約6万8500平方メートル、延床面積(賃借エリア)は約13万7000平方メートルで、再生可能エネルギーを100%導入する予定だ。なお、同拠点への投資額は100億円強となる見通し。