NEWS

2021.12.24

テレビ東京ダイレクト 地域産品の通販を強化、クラブツーリズムと地域活性化事業で連携、クラファン新設も

 テレビ東京ホールディングスの通販事業子会社のテレビ東京ダイレクト(=TXD)は日本各地の地域産品や地場の事業者と組んで開発した商品の通販を強化する。連携するクラブツーリズムが持つ全国のネットワークを生かし潜在的な特産品を発掘するほか、クラウドファンディングサービスで地場の事業者らを募り、特産品等のネット販売を行い、テレビ通販でも拡販する。また、クラブツーリズムの顧客向け旅行情報誌で誌上通販なども行う模様。TXDでは島根・出雲市の事業者が開発・販売していた調湿木炭「炭八」の通販を手掛け、累計販売売上高は10億円を超えるヒット商品に育成している。第二の「炭八」を開発、育成などを狙う(写真はTXDの遠藤社長(中央右)とクラブツ ーリズムの酒井社長(中央左))。

 12月22日、TXDとクラブツーリズムが地域活性化事業で連携協定を締結した。両社は2018年からクラブツーリズムのツアー商品を紹介するテレビ東京の旅行通販番組「ハーフタイムツアーズ」を放送するなどの取り組みを行っているが、同協定締結で連携を強化する。

 具体的にはTXDが制作する毎回、1つの地方の街を取り上げて、その街の名所や名産品、移住者の話などのほか、番組で取り上げた街の首長らを招いて、その魅力などを語るBSテレビ東京の地域情報番組「都会を出て暮らそうよ BEYOND TOKYO」で紹介した観光地を巡るクラブツーリズムのツアー商品を紹介するなど、番組とツアー商品を一体開発する取り組みなどを進める。一方、TXDはクラブツーリズムが持つ全国のネットワークを生かして地方の事業者らの特産品を発掘、「炭八」のような地場の事業者が販売する優れた雑貨や食品などを同番組等で紹介、通販展開につなげる。また、今春にも立ち上げる購入型クラウドファンディングプラットフォームで地場の事業者やメーカーなどから商品を募り、ネット販売も行う。なお、同クラウドファンディングサービスの紹介番組を放送予定で販売事業者、購入者への認知を高め、利用を促進する。さらに「クラブツーリズムが持つ富裕層などの顧客データは大変魅力」(TXDの遠藤孝一社長)とし、そうした自社顧客向けに発行する旅行情報誌「旅の友」の誌上で地域産品などを紹介、通販を行う計画もあるという。

 TXDの遠藤社長は同日の記者会見で「まだまだ地方には”お宝(優れた商品)”が眠っているはず。各地方を紹介する番組を通じて、またクラブツーリズムが持つ地域ネットワークを使って、情報等を収集して、(商品を開発・販売し)地域の活性化に貢献したい」とした。

メールマガジン登録