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2020.09.10

ソフトバンクと佐川急便 配送ロボットを実験、NEDOが事業選定、アスクルなど協力を

 ソフトバンクと佐川急便は9月2日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」の事業実施事業者に選定されたと発表した。両社は東急不動産やアスクル、MgicalMoveなどの協力を得て、東京都が実施するプロジェクトで自動走行ロボットによる配送サービスの実現に向けた実証実験を開始する。物流業界の人手不足のほか、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から接触機会の削減が求められている中、自動走行ロボットによる非対面・非接触での配送サービスの早期実現を目指す。


 実証実験は、都が実施する「スマート東京」の実現に向けたプロジェクトとして、東急不動産とソフトバンクが最先端テクノロジーを街全体で活用するスマートシティのモデルケースに取り組んでいる竹芝エリアで9月以降に実施する。ソフトバンクと佐川急便が屋外と屋内の2通りの配送シナリオに沿って、技術面やサービス実用について検証・評価を行う。

 

 屋外の配送は、ソフトバンクの新本社となるオフィスビル「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」において自動走行ロボットと館内エレベーターの連携システムを導入し実施。自動走行ロボットがエレベーターに乗降し異なるフロアへ荷物を配送する実験となる。また屋外・屋内の実証実験では、自動走行ロボットの現在地確認や目的地到着の通知などを行えるアプリを開発する。今後、関係省庁と調整し公道での実証実験も行う考え。
 

 ソフトバンクは自動走行ロボットの開発や館内配送プラットフォームの環境構築などを担当。佐川急便は自動走行路ロボットの屋外配送時の荷物の温度変化や衝撃の検証、ロボット配送の有効性の検証、館内物流における配送プラットフォームの有効性の検証などを担う。協力企業の東急不動産は配送拠点の提供、不動産事業者の観点からの開発成果の評価、アスクルが物流サービスに関する知見協力、物流事業者の観点からの開発成果の評価、MagicalMoveが配送アプリケーションに関する技術協力、物流事業者の観点からの開発成果の評価を実施する。

 

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