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2019.11.04
ジーユー ショールーム店が好調、スタイリング画像など拡充図る
ジーユーでは、ネット販売と連動した同社初のショールーミング型実店舗「GU STYLE STUDIO」での利用者数が順調に伸びている。並行して同店舗内のサービス・機能も拡充するなど、効果的な運用が進んでいるようだ。
同店舗は昨年11月に都内・渋谷区に開設したもので、まもなく1周年を迎える。当初のコンセプトとして、ショールーミングを強く打ち出しており、店舗内にある展示商品のすべてがサンプル品で店内にレジ機能などはなく、購入のためにアプリを通じて通販サイトへ送客する仕組みとなっている。しかしながら、顧客からの要望もあって、最近では一部の商品について在庫を置くスペースを設けて販売も開始。先行アイテムなどを対象にしている。
また、同店の最大の特徴でもある、商品の試着体験やコーディネート情報、商品詳細情報などが確認できるデジタルサイネージについても、てこ入れを図っている。閲覧できるスタイリング画像数を大幅に拡充したほか、これまではモデルを起用した画像のみだったが、今秋冬からは自社スタッフを起用したスタイリング画像も掲載する考え。同社独自の評価基準の元、来店した顧客にコーディネート提案を行う専門資格取得者である「おしゃリスタ」を起用するという。同社によると人気のおしゃリスタには指名客がつくこともあり、モデルよりもより身近に着こなし体験が共感できる被写体として提供を開始する考え。
なお、現状では若い顧客層や外国人観光客などの来店比率が高いことから、デジタルサイネージとの親和性も強く、スタッフの誘導がなくても積極的に利用する顧客が多いようだ。
そのほかEC関連の施策として、今秋冬商品ではインフルエンサーによる情報拡散が「インスタグラム」などで進んでおり、くちコミの広がりから好調な出足となっているようだ。