NEWS

2019.10.28

アーバンリサーチ、NTTドコモなど 服の着用画像を簡単作成、AI活用システムで実証実験

 

 セレクトショップを運営するアーバンリサーチは10月1日、NTTドコモの関西支社およびAIシステム開発のデータグリッドと共同で、AIを活用したアパレル企業向けの画像生成システムの実証実験を開始した。

 ファッションカテゴリーでもEC利用が進む中、消費者には「通販サイトで服を購入しても自分に似合うか分からない」という不安がある一方、サイト運営者側にも「モデルが着用した服の画像を掲載したいが、(展開アイテム数や色柄の展開などもあって)手間がかかる」などの課題がある。

 3社は、そうした課題や不安に応える目的で実験を実施。ドコモやデータグリッドが保有する画像生成システムを組み合わせ、任意の服を着用した画像の自動生成サービスを目指す。また、一般的に服の画像は2D形式で保有されていることが多いが、画像を3Dに変換しなくても、新システムを用いることで2D形式のまま利活用が可能という。

 具体的には、アーバンリサーチから提供された大量の服の画像や人物画像を学習データとして活用し、ドコモが保有する身体特徴点抽出技術や、物体抽出技術と、データグリッドが開発中の画像生成技術を組み合わせることでサービスの実現を図るという(画像はイメージ)。

 実証実験は来年3月31日までの半年間で、デモアプリの高度化および最適化を図るのと同時に、アーバンリサーチの実業務においてもデモアプリを運用し、課題の整理や解決方法の策定、サービスの有用性の評価などを行う。

 

メールマガジン登録