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2019.06.06

CROOZ SHOPLIST 出店者の自社EC支援強化、システムや物流・マーケなど

 ネット販売事業などを展開するCROOZ SHOPLISTは、ファッション通販サイトの「SHOPLIST.com by CROOZ」での今期からの重点施策として「オープンコネクト」を掲げ、ショップリストのインフラを活用して出店者の自社EC支援を強化する。5月31日に都内で開催したカンファレンスの中で明らかにした(写真はカンファレンスで今後の事業戦略を語る張本社長)。

 同社では前期に通期取扱高が過去最高となる約250億円を達成し、800ブランド以上のブランド出店や、大型専用倉庫の開設による物流改革なども実施した。その上で、今後の重点戦略としては内製化で積み上げたショップリストのシステムや物流インフラ、顧客基盤をオープン化して出店者の自社ECを支援していくという。

 具体的には子会社を通じてサイトの構築・運営から物流業務、マーケティングなどを一括で受託。物流に関しては物流パートナーを通じて今期から東京23区を対象にした商品配送を開始しており、今後は、一都三県、中長期的には関西、中部での展開も目指している。その上で、出店者の自社通販サイトとショップリストの商品を共同配送化することなども視野に入れていく。

 そのほか、ブランドの売り上げ創出の観点で今期に計画している新たな試みとしては商品PR枠の設置があり、ショップリスト内だけでなく、コーディネートサイトの「SHOPLISTA」やウェブマガジンの「LiSTA」でも露出を図れるようにしていく。関連してインフルエンサーを活用した販促支援もブランドに対して行う予定。

リッチ化で、リピート率が向上

 なお、昨年度掲げていたリピート率向上に向けて進めていた全SKUの「スピード便」対応、商品画像・サイズ情報のリッチ化についても進捗があった。

 3日以内に配送するスピード便の比率は今年6月の見込みでは50%を大きく超える水準まで上昇。また、スピード便に対応できる商品構成比を70%以上に引き上げた出店者については、遅延率と欠品率を改善することができ、顧客の離脱を防ぐ成果につながったもよう。

 あわせて画像と情報のリッチ化についても、着用イメージ画像の追加や検索結果に紐づく商品カラー情報の登録、詳細なサイズ情報の追加などを出店者に求めたことで、リピート率が大きく向上している。

 今後も、顧客からの評価を高める指標について重点的に洗い出しを行い、各項目において出店者への協力を促していく。

 

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