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2019.04.25
LINEの公式アカウント LINE@と統合開始、9月末には全アカウント移行
LINEは4月18日、法人向けアカウント「LINE公式アカウント」の新プラットフォームの提供を開始した。これに合わせて従来の「公式アカウント」と「LINE@」の統合を始めた。移行は段階的に実施され、今年9月末までにすべてのLINE@アカウントの移行を完了する。また、オンライン経由でのLINE公式アカウントの新規開設も同日から受け付けている。
LINE@から新アカウントへの移行は申し込みが必要。8月末時点で申し込みがなかったアカウントについては9月から強制的に新プランの無料で使える「フリープラン」に移行となり、9月末で移行手続きを完了する。
LINE@アカウントの数は、審査を通った「認証済みアカウント」が約37万で、未審査の「一般アカウント」を合わせると300万を超える。移行は認証済みアカウントから申し込みを受け付け、5月からは一般アカウントの申請も可能となる。
統合後のLINE公式アカウントでは、これまで有料プランでの利用に限られていたリンク付きの画像を配信できる「リッチメッセージ」や属性を絞ってメッセージ配信ができる「ターゲティングメッセージ」といった機能がすべてのプランで利用できる。
LINE@で提供してきたユーザーと1to1でコミュニケーションできる機能「LINEチャット」や、複数人とコミュニケーションができる1対複数のチャットなどの利用も可能となる。
今後の機能追加も予定している。ユーザーセグメントに合わせてメッセージの最適化につなげるA/Bテスト機能、メッセージの閲覧履歴を活用したリターゲティング・メッセージ機能、ユーザーの評価を運用改善に役立てるユーザーフィードバック機能などを計画。新機能は今夏以降に順次実装していく予定。
LINEでは今年度(~2020年3月)中に新たなLINE公式アカウントで大手企業によるアカウント1000件の新規開設を目指す。従来の公式アカウントの開設数は600弱だが、新プランでは導入コストを下げることでブランドや用途ごとなど1社で複数アカウントの開設などもしやすくしている。
新料金プランは「フリー」「ライト」「スタンダード」の3種類を用意している。月額固定費はフリーが無料、ライト5000円、スタンダード1万5000円。プランの変更は自由で、月額費の範囲でメッセージをプッシュ配信できる通数はフリー1000通、ライト1万5000通、スタンダード4万5000通となっている。
ライトとスタンダードはこの数を超えるメッセージ配信は通数課金となる。フリーでは1000通を超える配信はできない。ただ、タイムラインへの投稿は全プランで無制限に可能となっている。
LINEは昨年12月からLINE公式アカウントの新料金プランを導入しており、すでに400アカウント以上が新プランで開設されているという。