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2019.04.11

ピーチ・ジョン インクルーシブデザインを採用、古村比呂さんと“優しい”下着提案

 ピーチ・ジョンは6月5日、インクルーシブデザインの発想を取り入れた商品を発売する。年齢や性別、ライフステージなどで悩みを持つ人の意見を商品開発に取り入れ、誰でも快適に着用できるインナーアイテムの開発を行った。第1弾は子宮頸がんの治療を続ける女優の古村比呂さんを起用して、優しい着け心地にこだわった4アイテムを提案する。同社では第2弾商品を開発中で、継続展開する予定。

 発売するのは4アイテム。「綿混レースシリーズ」の「パテッドキャミ」(税抜価格は4000円)と「パンティ」(税抜2500円)は、綿混率50%以上の優しい肌触りのストレッチレースを採用。女性らしい見た目で、特別な日にも着用できるデザインとなっている。

 治療などで肌が敏感になる時にも着用しやすいように、ストラップの縫い付け部分やクロッチの縫い目は肌に当たらないように設計した。パンティは締め付けにくい設計とし、安定感と付け心地の良さにこだわった深履きのデザインを採用している。

 もともと、30代向けのブランド「SALON by PEACH JOHN」の人気商品の「レーシィパテッドキャミトップ」を参考にした。デザインを古村比呂さんが気に入ったことから、がん患者だけでなく、さまざまな年代の女性が着用できる工夫を行い商品化した。

 「シルクコットンシリーズ」として「パテッドキャミ」(同4500円)と、「フレアパンティ」(同3000円)を発売する。リブ編み生地を採用し、天然素材の優しい着け心地にこだわった。パテッドキャミは脇縫いをなくし、肌が敏感になる時の不快感を軽減。乳がんで手術した人などパッドが必要な人も着用しやすいようにパッドポケットを付けた。パンティは鼠蹊部を開放し、むくみが気になる女性の悩みに対応した。

 第1弾はアドバイザーとして起用した女優の古村さんと、同社デザイナーの2人が参画してプロジェクトを発足した。従来の商品開発では気が付けなかったさまざまな女性の悩みや想いを知ることを目的に立ち上げた。

 古村さんは子宮頸がんの治療中に肌が敏感になる悩みを抱えていたという。医療用下着は高額だったことや、着用したいデザインの下着が見つからず、手作りをしていた経験を活かしたとしている。

 商品開発のテーマは毎日の生活をより良く過ごせる下着として「女性の体にやさしい着け心地のインナー」。医療用下着として提案するのではなく、着用者を選ばないパターン設計を用いて、ひとりを起点にだれでも快適に着用できるインナーを目指した。自社通販サイトと実店舗で取り扱う。

 

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