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2024.12.31
《ニュース2024》増勢のリユース市場 海外進出も続々、新たな段階に
リユース市場の勢いは24年も続いた。09年からリユース経済新聞が推計している市場規模の24年度版がまとまるのは来秋だが、コメ兵やセカンドストリート、トレジャー・ファクトリーなど大手は国内外で出店を重ねており、成長の余地はまだまだありそうだ。旺盛なインバウンド需要も後押しする。さらにJ・フロントリテイリングがコメ兵と新会社を設立するなど、業界は新たなフェーズに入ったように映る。
アジアに続き北米へ
リユース経済新聞が昨年時点で予想した24年の市場規模は3兆2500億円。最新の23年度は3兆1000億円だった。インフレの影響から割安なリユース品への注目度が上がり、買い場も増え消費者に身近になった。市場にネガティブな要素は少なく、各社は出店を強化するなど勢いを増す。コメ兵ホールディングスは直近の第2四半期だけでも、国内15店、海外2店を出した。セカンドストリートは25年3月期中に国内60店、海外34店を計画している。
海外事業では、アジア一辺倒から北米を目指す動きもある。既に進出し出店を着々と進めるセカンドストリートに続き、コメ兵と買取王国が北米進出を表明した。セカンドストリートは今期中に15店出す計画で動く。日本人による鑑定で信頼の証しである「チェックド・イン・ジャパン」は海外でも有用だ。