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2018.02.12
シーバスリーガル ゴールドシグネチャー・アワード 2018を受賞 マッシュホールディングス 近藤社長
主催者であるペルノ・リカール・ジャパン代表取締役社長ティム・ペック氏より記念楯が授与されました
2018年1月19日グランドハイアット東京で、2017年それぞれの分野で最も活躍したビジネスリーダーが表彰される「シーバスリーガル ゴールドシグネチャー・アワード 2018 Presented by GOETHE」が開催されました。
第8回目を迎える今回、ビジネスイノベーション・ファッション部門で、新たなビジネスチャンスを拡大、社会貢献活動を積極的に展開した功績が称えられたマッシュホールディングスの近藤広幸代表取締役社長が選出されました。
マッシュホールディングスの原点は1999年に2人でスタートさせたCGアニメーション制作会社。その後、CG以外のもう1つの柱を立ち上げようと決意し、誰も知り合いがいないファッションの世界で新たに仕事をスタートさせました。今では「snidel(スナイデル)」「gelato pique(ジェラートピケ)」そしてファッションだけに留まらず、「コスメキッチン」など女性に人気のブランドを擁し、2010年には中国を皮切りにグローバル展開に本格参入し、現在では海外店舗数も200を数える大企業に成長しました。ガールズブランドの世界で圧倒的な支持を受け、日本だけでなくアジアでも人気を誇るブランドとなり躍進中です。
そして「子供たちに最高の笑顔を届ける」をコンセプトに被災地に公園を作るという「マッシュ・パークプロジェクト」を始動し、クリエイティブを生かした社会貢献活動はファッション事業に新しい風を吹かせています。
今回の授賞式で近藤氏は、「成功したら壊す。出した結果は0にしなければいけない」と語っています。「最初は個人として1つのブランドを1人前に育てるために、自分の娘のような視点でものを見ていたが、3900人もの従業員を抱える企業になると、企業としてブランドと向き合うようになっていってしまう。社員の成長と共にチームで見て、会社として見て、業界として見てというようになっていった時に気づくと大切なもの、やらなくてはならないことを忘れてしまう。その時にまた基本に立ち返る。小僧に戻り、全てはお客様を感動させる」という基本の考えに立ち返り、「上手くいったら壊し、新しいことをやることが大事である」と。
業界の常識に捉われず常に先を見据え、自分達の利益だけではなく人の為、社会の為に何かをする。そうした考えがマッシュホールディングスをここまでの大企業に成長させたのでしょう。
昨今ファッション業界は縮小し、あまり良いニュースを聞く事がありません。しかし、近藤氏の話を聞いているとまだまだ可能性が溢れる業界であると実感しました。近藤氏のように別の世界から来る人が生み出すファッション業界には、今までにない新たな可能性がありそうです。また「成功したものは過去のもの」と捉え、常に新しいものを生み出すという強い熱意。そうしたものを持つ人が更に増えればファッション業界の縮小に歯止めをかけるだけでなく、業界が元々持っていたものとは違う別の表情を見せてくれるのではないでしょうか。ファッションと何かを掛け合わせる事で生まれる無限の可能性を感じることが出来たイベントでした。(写真と文・雨宮正芳)
作詞家・プロデューサーの秋元康氏と幻冬舎・代表取締役社長・見城徹氏の特別審査員をはじめとする審査員の選考により、ソーシャル、ファッション、エンターテイメントの3部門の受賞者が決定しました。ビジネスイノベーション・ソーシャル部門にLINE代表取締役社長CEOの出澤剛氏、同・エンターテインメント部門に日本サッカー協会・最高顧問・ 川淵三郎氏が選ばれました。
見城氏、出澤氏とのトークセッション