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2022.02.17
なぜプロダクトから機能を削るのが難しいのか?
足すより削る方が難しい。これはデザインをした者であれば誰もが直面したことのあるチャレンジだろう。現在のサービスデザインでは、足し算よりも引き算の方が何倍も重要である。
事実、現在ヒットしている商品やサービスのその多くが、機能の多さよりも必要最小限の機能でユーザーの目的を果たすことで人気を集めている。
リリース当初、Snapchatは、しばらくすると消えてしまう画像をユーザー同士で送り合うだけのアプリだった。Uberでは、タクシーの事前予約はできなかったし、Amazonは本だけを売っていた。Googleは検索エンジンに過ぎなかったし、マクドナルドはフォークとナイフを提供していなかった。
たくさんのことがそれなりにできるよりも、ある一つのことを最高レベルの洗練された体験で提供することにフォーカスしているプロダクトに人々は熱狂する。それなのに、我々プロダクトチームの多くは、成功する製品には多くの機能が必要だと考えがち。
でも現実は逆である。
機能を削ったことでヒットしたプロダクト例 (主に初期バージョン):
- iPhone – 物理ボタンを極力排除
- MacBook – DVDドライブ排除
- Google – 検索ボックスのみ
- Twitter – 140文字まで
- Instagram – 画像のみ
- Tiktok – 60秒までの制限
- Snapchat – 消える
- Medium – 記事を読むことだけにフォーカス
- Amazon Go – レジ会計が無い
- GoPro – カメラから液晶を排除
- Kindle – 本を読むだけのデバイス
- Uber – 降車時の支払いが無い
- Clubhouse – 音だけ、録音機能なし