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2019.01.28
イノベーション=技術革新はもう古い!新たな価値を創造した9事例
会社の生き残りをかけてイノベーション担当部署があらゆる企業で創設されている。イノベーションの必要性が自社内でも議論し始められ、そもそもイノベーションとは?と改めて問い直している読者も多いかもしれない。
iPodやAirbnb、Facebookがイノベーションの事例として挙げられることも多いが、それらに匹敵するようなアイデアが生まれるとは思えないという声もクライアント企業からよく聞く。
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しかし、これらのような社会のあり方を大きく変えるようなサービスを生み出すことだけが果たしてイノベーションなのだろうか?イノベーションとは何なのか、イノベーティブなサービスやプロダクトとはどのように作られているのか、ここでは具体的な事例を9つ取り上げながら考えていく。
今の時代に求められる「イノベーション」とは?
イノベーションという言葉をGoogle検索すると、シュンペーターの理論やクリステンセン氏による「イノベーションのジレンマ」の解説などと並び、「社会のあり方を変えるような発明」や「組織における変革」と様々な説明を目にする。
これまでイノベーションは単に「技術革新」と訳されてきていたが、そんな時代もすでに終わりを迎えた印象だ。弊社CEOのブランドンも以下のようにイノベーションを定義している。
「新しい価値の創造」ー Brandon. K. Hill
このように「イノベーション」の定義が「技術」から「世の中にもたらす価値」の変革に遷移してきているのには訳がある。近年、モノづくりの起点や人々が価値を感じる対象が変わってきているからだ。
これまで良いモノづくりといえば、最先端の技術を商品に落とし込んでいくというアプローチが主流だった。しかし、現在のモノづくりでは社会的な課題に対してどのようなアプローチやソリューションを取るかというところを起点に始まることが増えている。
人々の購買欲求に関しても、単純にスペックが高い商品に惹かれるという時代は終わり、顧客の興味は、その商品によってどんな意義のある体験を得られるかという点に完全に移り変わっているのである。
イノベーションは必ずしも「破壊的」である必要はない
iPodが音楽をオンラインからダウンロードするのを当たり前のものとしたり、Airbnbがホテル以外の新しい宿泊先を社会に提案したりと、これまでの業界のあり方を覆すようなものがイノベーションと捉えられることも多い。
しかし、それはあくまでイノベーションの一片に過ぎない。これまでのあり方を必ずしも「破壊」することが、イノベーションとして求められている訳ではない。
ここからは、必ずしも何かを破壊する訳ではなく、社会に新しい価値を提案したイノベーション事例を9つ紹介していく。