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2018.09.25
【2019春夏パリ ハイライト1】パリ開幕 ディオールとグッチのビッグ2がショーを開催
写真:ディオール/撮影:Adrien Dirand
2018年9月24日(仏現地時間)、2019春夏パリファッションウィークが開幕した。今シーズンは、ミラノファッションウィークの最終日とパリの開幕が重なり、事実上ミラノファッションウィークの最終日が半日なくなった。同日は、ディオールが午後2:30に、グッチが午後7:30にショーを開催した。両ブランドとも、現ディレクターを迎え絶好調。グッチは、パリでショーを行うことは今回限りとしており、フランスとイタリアを代表する絶好調ブランドがショーを行うという、二度とない贅沢な幕開けとなった。
ディオール(Dior)
ロンシャン競馬場内の特設会場にてショーを開催した「ディオール(Dior)」。今回のコレクションの核となったのはダンスだ。漆黒の空間に浮かび上がるダンスパフォーマンスが始まり、ショーがスタートした。
今シーズンのコレクション全体を包むのは、マスキュリンでコンテンポラリーなイメージ。ダークカラーやヌードカラーの単色ルックが目立つ。素材も艶やかなものやとろみのあるものが多く、演出と相まって夜のムードが広がる。ボディスーツ、アンダーシャツ、ジャンプスーツ、チュチュなどのダンス由来のアイテムやデザインもコンセプチャルだ。中盤になると、マリア・グラッツィアらしい若々しいルックも登場した。柄は、全体的に抑え目であるが、織地がつくる立体的な表情が魅力。中には、フェザーでアレンジされた万華鏡モチーフや、フラワーパターンのシアー素材なども見られた。
フィナーレは、全モデルが広々とした空間で止まってポージング。ダンサーの動きと対比を生み、アーティスティックな印象を残して締めくくった。
グッチ(GUCCI)
「グッチ(GUCCI)」は、フランスへのオマージュ3部作の最終章として2019春夏ショーをパリで開催した。場所は、9区にある劇場のル・パラス(Théâtre Le Palace)。
ショー開催前には、ステージ奥のスクリーンでムービーを公開。今回、オマージュを捧げたイタリアの劇作家レオ・デ・ベラルディニスと女優のペルラ・ペラガッロの映像作品を思わせるものだ。その後、客席の間を縫うようにモデルがウォーキングし、コレクションを発表した。
今シーズンも、アレッサンドロの折衷主義は色濃く感じる。スポーツ、プレップなどの要素、ヴィンテージフラワー、レトロなイチゴ、グッチのロゴ、アニマルなどの柄の他に、艶やきらめきを放つ素材が増えたのが特徴だ。シルエットも過度にボリューミーなものはなく、下に美しく落ちるものが多い。グラマラスさも加わった印象だ。
ショーの中盤には、フレンチポップ伝説のミューズ、ジェーン・バーキンが持ち歌「baby alone in babylone」を歌うというサプライズもあった。
2019春夏パリファッションウィークは、10月2日まで開催され、公式スケジュールでは78のショーが開催される。
文:アパレルウェブ編集部