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2012.06.07

V・ウエストウッド、来春夏のクチュールライン世界初披露

 英国のエリザベスⅡ世女王陛下の公式誕生日と即位60周年の祝賀パーティーが6日、都内の駐日英国大使館・大使公邸で開かれた。これを記念し英国デザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドが、自身のブランドのクチュールドレスライン「レッドカーペットカプセルコレクション」2013春夏コレクションを世界に先駆け初披露した。

 会場中央に敷かれたレッドカーペット上に登場したのは、箔のような格調高い輝きを持つアンティークゴールドやカッパー、ネイビーカラーのイブニングウェア。ゴールドカラーのタータンチェック柄や、ドレープをふんだんに使ったシルクタフタのドレスには、ゴシック調のデコラティブなイヤリングや、舞台衣装に見られるような豪華な刺しゅうを加え、17世紀の優雅で豪華な時代を投影させた。

 華奢なボーンコルセットを覆う透け感のあるクレープジョーゼットや金糸のレース、エメラルドのスパンコール素材が甘美で華麗なイメージを創出した。一方で、プラットフォームのブーツ、ベルトのバックルに彫金のように刻まれた「CHAOS」の文字に、ヴィヴィアン・ウエストウッドらしいパンクでウィットの効いたメッセージを込めた。
 
 パーティーでは、英国政府が2011年9月から展開する「グレート・キャンペーン」と連携したイベントも行われた。大使館の外観を同キャンペーンのイメージを投影しながらライトアップしたほか、大使公邸前の広場では、ロールス・ロイスやジャガー、トライアンフなど英国を代表する自動車・バイクのショーケースを開催。さらに会場内では英国産のワインやチーズをふるまうなど官民一体で英国の魅力をアピールした。

 ゲストには、女優の萬田久子さんをはじめ、タレントのデヴィ夫人、ヴァイオリニストの松本蘭さん、モデルの秋元梢さんら多数のセレブリティが来場。萬田さんはヴィヴィアン・ウエストウッドの鮮やかなレッドドレスで登場し、会場に華を添えた。

 また英国への移住を発表したミュージシャンの布袋寅泰さんは、ギターによるライブ・パフォーマンスを披露。米ハリウッド映画「キル・ビル」のテーマ曲にもなった「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」の迫力あるサウンドが会場内に響き、総勢800人のゲストを沸かせた。

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