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2024.10.24
「ジョルジオ アルマーニ」NYマディソンアベニューの複合ビルのオープンを記念し2025春夏ウィメンズショーを開催
写真:「アルマーニマディソン アベニュー」外観/Danilo Scarpati for Beehive Studio
「ジルジオ アルマーニ」が米ニューヨーク マディソン アベニューの新しい複合ビル 「アルマーニ マディソン アベニュー(ARMANI Madison Ave)」をオープン。それを記念して2025春夏ウィメンズコレクションショーやパーティーを開催した。
不動産投資信託会社「SL グリーン リアルティー(SL Green Realty Corp.)」と建築事務所「クック フォックス アーキテクツ(COOKFOX Architects)」の協力のもと全面的にリデザインした「アルマーニ マディソン アベニュー」。1930〜40年代の美学からインスピレーションを得て、マンハッタンのアッパーイーストサイドの歴史的景観に溶け込むような外観が特徴だ。12 階建てで総面積 9,000 平方メートルの同ビルには、1、2階には「ジョルジオ アルマーニ」、3階に「アルマーニ / カーザ」、1階と中2階に「アルマーニ / リストランテ」が出店。他のフロアは高級コンドミニアム「ジョルジオ アルマーニ レジデンス」10戸となっている。
同ビルについて持続可能性を評価するLEED GOLD認証取得のプロセスを開始しており、エネルギー消費を20%以上削減し、再生可能エネルギーの活用、飲料水使用量を30%以上削減し、建設廃棄物のほぼ全量をリサイクルすることを目指す。さらに、ニューヨーク・レストレーション・プロジェクトに寄付を行い、環境保護に貢献するという。
「ジョルジオ アルマーニ」2025春夏ウィメンズコレクションを発表
10月17日の夜(日本時間18日午前)にはファッションショーを開催。ニューヨークでのショーは、2013年の“One Night Only”以来だ。ウィメンズとメンズの複合ショーだが、メンズコレクションは6月にミラノ・メンズ・ファッションウィークで発表済みのもの。。2025春夏ウィメンズコレクションはミラノ・ウィメンズ・ファッションウィークのカレンダーから離れての初お披露目となる。
コレクションのテーマは「旅路」。ジョルジオは、ニューヨークを数々の映画の舞台や人生を変える出会いのきっかけとなり人々の夢を象徴する街と捉え、オマージュを捧げた。
ショーの会場は、19 世紀末に建てられた歴史的建造物であるマンハッタンのアッパーイーストサイドのパーク アベニュー アーモリーで、1930 年代の駅舎を思わせるデザインの空間とコレクションのテーマを演出。女性モデルがトランクを持ったポーターを従えながら登場してショーをスタート。旅の起点となる駅の情景を描いた。
1930年代を思わせる長く柔らかなシルエットで、東洋の文化、砂漠の風、ノワール的な要素を融合させたピュアでエフォートレスなエレガンスを描いた。シルクのパンツスーツ、レザートレンチコート、リラックス感のあるジャケットなど流れるようなシルエットが印象的。夜に映える身体に沿って流れるように輝くソフトなドレスも登場した。
カラーは、都会的なグレー、ベージュ、ブロンズのほか、ブラッシュカラー、パウダーブルーなどコスメティックなパレットが彩りを加える。煌くジャカード織や凝った刺繍が同ブランドの優雅さを際立たせ、目を覆うほどのオーバーサイズのマスキュリンな帽子、頭に巻いたスカーフ、ふわりと広がるスカートに合わせたサンダルなどのアクセサリーがクラシカルでモダンな旅のムードを醸し出した。
写真:ショー後のパーティーではチャカ・カーンとジェームズ・ブレイクのライブパフォーマンスも行われた Poto by German Larkin
「ジョルジオアルマーニ」が開催した同地での一連のイベントは、環境への影響を最小限に抑えるため、ISO 20121基準に基づいて設計している。このイベントで生じた温室効果ガスの排出量は、アルマーニグループが後援する環境保護プロジェクトであるニューヨーク・レストレーション・プロジェクト(NYRP)への寄付によって相殺するという。NYRPは、ニューヨーク市内の5つの行政区で地元住民と協力し、公園や庭園の再生、植樹、都市農業の推進に取り組んでいる非営利団体。
来場セレブリティ
写真:俳優の西島秀俊も来場 © Getty Images
今回のショーには日本からはブランドとの親交が深い俳優の西島秀俊が来場。「常に最先端のアートが生まれ、そしてジョルジオ・アルマーニ氏と縁の深いこのニューヨークという街に新たな複合ビルがオープンしたのはとても刺激的なことだと思います。ここでは洋服はもちろん、アルマーニ / カーザ、アルマーニ /リストランテも併設しているということで、ファッションという枠を越えてライフスタイルそのものに新たな豊かさや美しさを提案してくれる刺激的な場所になるのではないかと興奮しています。そして今回、ミラノから離れたニューヨークで新作のショーを行ったということで、アルマーニがこの街をとても大切にしているということを強く感じました。ショーも本当に素晴らしかったです。旅路がテーマということで、グランドセントラル駅を模した会場に列車が到着する演出があり、始まる前から会場全体に期待感が高まりました。コレクションは、デザインも色彩も軽やかで多国籍な雰囲気があり、まさに旅先でまといたくなるような肩の力が抜けた心地よいデザインでありながら、どんな場所にも自信を持って着用できるアルマーニならではのタイムレスなエレガンスさが印象的でした」と語った。
他にもアマンダ・サイフリッド、ブリー・ラーソン、ラキース・スタンフィールド、ブルック・シールズ、リリ・ラインハート、リリー・アレン、ニッキー・ヒル トン・ロスチャイルドなど、世界のセレブリティが来場し、最新のコレクションを楽しんだ。
Courtesy of Giorgio Armani