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2023.12.19

「シーエフシーエル」が東京に自社生産拠点「シーエフシーエル ニッティングラボ」を設立

 「シーエフシーエル(CFCL)」が、2024年2月末に東京で自社生産拠点「シーエフシーエル ニッティングラボ(CFCL Knitting Lab.)」を設立する。

 

 同ラボでは、事業の核となるコンピュータープログラミングニットのものづくりにおいて、更なるクリエイションとビジネスの進化を図るべく、「研究・開発・企画・生産」までを一貫して行う。

 

 「シーエフシーエル」は2022年からパリ・ファッションウィークへの参加を開始し、半年ごとに新たなニットウェアの表現に挑戦し続けている。同ラボでは、ホールガーメント機を活用した実験的なサンプルの研究と開発を行い、より自由なクリエイション創出の場として考えているという。また、新たなデザインを生み出すだけでなく、日本のさまざまな素材や伝統工芸との共創に取り組むなど、ニットウェアのさらなる可能性も模索していく。

 

 「シーエフシーエル」のビジネスが成⻑するにつれ生産数も毎シーズン増加し、コレクション制作に向けた開発工数や費用の増加など、取引工場側の負担が拡大する中で、⻑年縮小している日本のニット産業における生産キャパシティオーバーという課題も見えてきた。そこで、まずはサンプル作成や生産の一部の内製化を図ることにより、既存サプライチェーンとの関係性を維持しながらも取引工場の負担を軽減し、より量産に集中できる環境づくりのサポートを目指す。そして、将来的には自社工場の設立により、取引工場との更なる連携と生産キャパシティの強化も視野に入れているという。

 

 同ラボを通じて、ホールガーメント機のプログラミング技術者や職人の育成を推進していくための人材を積極的に募集していく。ニットウェアの企画開発やホールガーメント機のプログラミングに携わる就業者は減少傾向にあることから、未来を担う若い世代の技術者を増やしていくことも目標に掲げている。ニットウェアに特化した「シーエフシーエル」は、国内のニット産業の回復やさらなる発展に繋げていくためにも、今後も実験的で先進的な姿勢を携えながら時代に合ったニットウェアを提案していく。

 

Courtesy of CFCL

 

「シーエフシーエル」公式サイト

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