NEWS

2018.04.25

「ロエベ」がミラノサローネでコレクションを発表 世界中の織物にフォーカス

ロエベのロゴをあしらったボロブランケット(写真:左側中央)など日本の職人が手がけた作品も展示

 「ロエベ(LOEWE)」は4月17日~22日に伊ミラノで開催された第57回「サローネ・デル・モビーレ(以下:ミラノサローネ)」に参加。世界各地のファブリックにフォーカスしたコレクションを発表した。ミラノサローネは世界最大規模の家具見本市で、「ロエベ」が参加するのは4回目だ。

 今回のコレクションの特徴は、さまざま国の職人たちのクラフツマンシップと「ロエベ」のノウハウが融合している点だ。「ロエベ」の制作チームは、1年にわたり世界各地の職人たちを訪ね、特に伝統と近代性をつなぐことのできる工房に焦点を当てながら、様々な織物の製造手法を探し回ったという。

 会場では、世界各地に伝承されている技術と「ロエベ」のクリエイティビティが融合したコレクションを披露した。インドの手縫いのリボン刺繍を使ったブランケットやトート、セネガルの熟練の女性職人がアフリカのパッチワーク技術を駆使した複雑なパターンのタペストリーなどを展示。エクアドルでは野生のビクーニャの希少素材を入手して、ブランケットを制作した。

 日本の職人の技術によって製作したアイテムも注目だ。日本製の最高級生地と古くから伝わるボロ布の技法を用いて日本の工房で作られたブランケット、鶴をあしらった手塗りのシルク製タペストリーなどが会場を飾った。

 

 

インドのリボン刺繍が施されたトートバッグ

 

 会場で展示されたトートバッグは、ミラノ・サローネの期間に「ロエベ」のミラノ店で販売。2018年10月から、世界中の「ロエベ」の一部店舗にて販売する予定で、タペストリーおよびブランケットは注文を受け付けての販売となる。日本で販売するモデルと価格は現在のところ未定。

  • 世界各地の職人が手がけた作品をミックスして展示

  • インド・ニューデリのリボン刺繍職人

  • フランスのジャカート織トートバッグ(写真左)、エクアドルの手織りのウールタペストリー(写真右)

  • (写真中央)日本で作られたハンドペイントのシルクブランケット

メールマガジン登録