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2022.12.09
「シャネル」が2022/23 メティエダール コレクションのショーをダカールで開催
「シャネル(CHANEL)」は12月8日(木)に、2022/23メティエダール コレクションのランウェイショーの動画を配信した。「メティエダール」とはフランス語で「芸術的な手仕事」を意味し、職人技の粋を極めたそのコレクションは、パリのクリエイションスタジオと 11のメゾンダール(小物や装飾を作るアトリエ)があるパリとポルトドーベルヴィリエの中間にある le19M でデザインされ、2002 年以来、世界中のさまざまな場所でショーを発表してきた。そして今回は会場として、セネガル・ダカールの旧司法宮が選ばれた。
ショーでは、“スローショー”の振付師、ディミトリ シャンブラスによるダンス、歌手のオブリー ダマンや旧司法官の合唱団たちによるミュージカルパフォーマンスに始まり、DBN ゴーゴーがフィナーレを飾った。またダカールとモンフェルメイユにある映像学校クルトラジュメが、コレクションの制作風景からダカールでのイベントの様子まで撮影したドキュメンタリームービーを公開した。このような振付師、監督やミュージシャン、作家、そしてメゾンとの親交が深い友人たちとの出会い、さらに3年前から構想を練っていたこの会場自体も本コレクションのインスピレーション源となっており、「既存のランウェイショーという枠にとらわれない、複合的なイベントを思い描いていた」とヴィルジニー ヴィアールは言う。
そんなコレクションには、70 年代のスピリットが反映されており、エネルギッシュで自由な雰囲気が体現される。それを象徴するのが、ビビッドなマルチカラーやフラワーモチーフ、フレアパンツスーツ、デニム、プラットフォームシューズなど。チュニックドレスや台形スカートとフレアパンツのレイヤードスタイル、ジオメトリックモチーフのドレスも印象的だ。これらのアイテムには、レース、カメリア、織り込まれたパール、ジュエルボタン、スパンコールの刺繍などのディテール、そして重ね付けしたネックレスなど、各所にふんだんに職人技を効かせている。
文:田中美貴
来場セレブリティ
Courtesy of CHANEL
田中 美貴
大学卒業後、雑誌編集者として女性誌、男性ファッション誌等にたずさった後、イタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、カルチャー、旅、食、デザイン&インテリアなどの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。アパレルWEBでは、コレクション取材歴約15年の経験を活かし、メンズ、ウイメンズのミラノコレクションのハイライト記事やインタビュー等を担当。 TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントのオーガナイズやPR、企業カタログ作成やプレスリリースの翻訳なども行う。 副業はベリーダンサー、ベリーダンス講師。