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2022.10.16
第59回全国ファッションデザインコンテストの最終審査会が開催 グランプリは岐阜県出身の松井花さん 応募総数1557点から選出
学校法人杉野学園が主催する第59回全国ファッションデザインコンテストの最終審査会および作品発表会が、2022年10月15日にSUGINOホールで行われ、第1部(作品制作の部)で岐阜県出身の松井花さんがグランプリ(文部科学大臣賞)を受賞した。
松井さんは「Optical」というテーマのもと、ピンタックを施したブラウスと黒いスカートの上に、バイアスカットした白のジョーゼットを用いて、立体的かつ軽さのある曲線の波模様を表現した。なお松井さんには、賞状およびトロフィーと賞金50万円が贈呈された。
授賞式後のインタビューで、松井さんは「まだ信じられない、先生や家族、友達の支えがあってあそこまでできた。感謝している」と話し、「将来は海外のアトリエで働きたい」と夢を語った。
審査員は、小笠原拓郎氏(繊研新聞社 編集局 編集委員)、研壁宣男氏(株式会社サポートサーフェス代表取締役・デザイナー)、萩原輝美氏(ファッションディレクター)の3名で、デザイン画による応募1557点の中から28点が一次審査を通過。25点が実物作品でショー形式の最終審査に臨み、各賞の受賞者が決定した。
表彰式後の審査員講評では、「1位(文部科学大臣賞)は一致だった。いつの時代も綺麗な服や素敵な服というのはあるけれど、コンテストは時代性が大事」(萩原審査員)、「まずはフォルムの美しさと新しさ、そしてお衣装でなく、街で着ることができるかどうかで決まった」(小笠原審査員)と説明した。また、研壁審査員は「皆、絵がうまかった」とし「ただ満足できる完成でなかった人もいたと思うし、技術的に未熟なことが気づくことができたと思う」と慮り、「これからステップアップして欲しい」と応募者全員にエールを送った。
また第2部(高校生デザイン画の部)では、全国各地の高等学校から総数1206点の応募があり、厳正な審査の結果、上位5点と佳作20点が決定した。
■第1部受賞者(所属、出身地)
文部科学大臣賞:松井花(アンファッションカレッジ、岐阜)
東京都知事賞:渡邊真優(国際ビューティー&フード大学校、福島)
杉野芳子賞:松村美里(ドレスメーカー学院、埼玉)
優秀賞:西口ゆき奈(名古屋学芸大学、愛知)
優秀賞:古屋匡基(大阪モード学園、高知)
■第1部 企業・関連団体賞
オンワード樫山賞:渡邊真優(国際ビューティー&フード大学校、福島)
三陽商会賞:顧舟鳳(浙江紡織服装職業技術学院、中国)
ビームス賞:西口ゆき奈(名古屋学芸大学、愛知)
TSI賞:小寺芽依(大阪文化服装学院、大阪)
ワールド賞:東谷百花(大阪モード学園、兵庫)
MARK STYLER賞:渡邊なの子(岡学園トータルデザインアカデミー、新潟)
繊研新聞社賞:松村美里(ドレスメーカー学院、埼玉)
ブティック社賞:池田稚砂都(杉野服飾大学、静岡)
大日本蚕糸会賞:高橋莉玖(岡学園トータルデザインアカデミー、長野)
日本フォーマル協会賞:松井花(アンファッションカレッジ、岐阜)
日本綿業振興会賞:山田菜々葉(愛知文化服装専門学校、愛知)
■第2部(高校生デザイン画の部)
文部科学大臣賞:小林 小春(神奈川総合高等学校)
東京都知事賞:中山桜(横浜デザイン学院高等課程)
杉野芳子賞:岡野杏羽(川越西高等学校)
優秀賞:渡邊華(越谷総合技術高等学校)
優秀賞:稲垣葵衣(アンファッションカレッジ高等課程)