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2022.10.17
「タエアシダ」小室哲哉を迎え国立競技場で2023春夏ショーを開催 globeの「Joy to the love」にインスパイア
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「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」が2022年10月12日、国立競技場で2023春夏コレクションを開催した。シークレットゲストの小室哲哉氏によるライブ演奏が行われた今回。「Joy to the love」をテーマに、同氏の作詞・作曲によるglobeの「Joy to the love」にインスパイアされたコレクションを発表した。
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トラックをランウェイにしたコレクションは、おへそを出したイエローとグレーのトップスとパンツなど、スポーツウエアを思わせるデザインからスタート。イエローのショートジャケットとビジュー付きプリントTシャツにメタリックなパンツ、グレーのジャケットやメンズのメタリックなブルゾンなど、スポーツテイストや未来的ムードをプラスし、軽やかさやさわやかさ、若さを強調したデザインが続く。
「Y2K」ファッションとして注目されているクロップド丈のトップスなど、女性の体の美しさを強調したアイテムやマニッシュなアイテムとの組み合わせは今シーズン多くのブランドで見られたもの。だが、へそ出しのスタイルだけでなく、ジャケットの背中をレースにしたデザインや背中を開けたデザインなど、バックエレガンスと呼べそうなデザインや美しいシルエットとカッティングで、高級感をプラスしている。
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中盤からはサファリルックやフラワープリントのドレス、アニマル柄、アフリカンテーストのボーダーなどを取り入れたデザイン、造形的な袖が特徴のジャケットなども登場。同ブランドらしいドレスにも、どこか「サンローラン」や70年代なども彷彿(ほうふつ)とさせる、アフリカなど自然の根源的なパワーやエネルギー、更に未来的なテイストなどをプラスしている。
ラグジュアリーをベースに、スポーツや体の美しさから、未来、自然のエネルギーまで、トレンドや時代性をミックスし、ウィズコロナやニューノーマルに向けたポジティブな提案やメッセージも感じられた今回のコレクション。
芦田多恵デザイナーは「小室哲哉さんの楽曲のように、難しい哲学より今を楽しむこと、気分が高揚することが大切だということを表現しました。この瞬間をみんなが共有することが出来るコレクションにしたかった。また、メンズは自由だけど逸脱しすぎない、軽やかで動きやすく、男性の求めるディテールへのこだわりにも対応したデザインにしています」と話した。
取材・文:樋口真一