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2022.08.31
日本障がい者ファッション協会のブランド「ボトモール」が2023春夏パリファッションウィーク期間にショーを開催
一般社団法人日本障がい者ファッション協会が立ち上げた「ボトモール(BOTTOMALL)」が、2023春夏パリ・コレクションファッションウィーク期間中に、パリ日本文化会館(Maison de la culture du Japon à Paris)でファッションショー「WFR (Wheelchair Fashion Row)」を開催する。
“If…(もしも)”がテーマの同ショーは、もしも世界が車椅子を乗ることに当たり前だったら、どんなデザインや未来が生まれていたのかを表現。マイナスをゼロにするのではなく、マイナスをプラスに変える「車いすだからこそ格好良いファッションは何か」を世界に向けて提示するのだという。
「ボトム」と「オール(全員)」を組み合わせた造語に由来したブランド名の「ボトモール」は、“障害の有無や性別、年齢なども問わず誰もが着られる機能的な服”がコンセプトだ。巻きスカートは車椅子に座ったときに一番きれいに見えるように前と後ろの長さをアシンメトリーにしたデザインで、血流が悪くなると冷えやすくなる足の内側の生地を起毛素材にしたり、着脱がより楽になるようにセンターにジップを施したりと工夫もしている。ほかにも、両サイドにジップを施してスムーズに着脱できるパンツや、片麻痺(体の左右どちらかが麻痺する症状)の人でも、腕を通さず着られるトップスなどもラインナップ。
身体に障害のある方が衣服に対して感じている問題を解決するために、障害のある方の視点から機能性をデザインし、これまで満たされていなかったニーズを満たすだけでなく、障害の有無に関わらず全ての人にとって魅力的なファッションを実現する「ファッションを極める」ための新しい試みだ。