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2019.09.14
ワールドが若手クリエイター支援を始動 スタートアップ13ブランドを集めた販売イベント「246st MARKET」
(右から)軍地彩弓氏、百枝優氏、吉岡芳明氏、トークショーの進行を務めたPRストラテジストの本田哲也氏
ワールドがスタートアップブランドを集めて開催する初のポップアップ型販売イベント「ニイヨンロク ストリートマーケット(246st MARKET)」が9月14日にワールド北青山ビルでスタートする。開催前日の13日、店舗や出店ブランドの商品などが関係者向けに披露された。
同イベントは、ファッションクリエイティブディレクターの軍地彩弓氏が、サステナブルをコンセプトに、ファッションや服飾小物、飲食のカテゴリーから13ブランドをキュレーションしたもの。建築家・百枝優氏がデザイン・制作を手がけた什器についても、屏風型の側板と棚板を組み合わせることで、用途に応じて形を変えたり、収納時に屏風のように折りたためるなど、再利用することを見据えて設計したという。
軍地氏は、今回のポップアップストアについて、1980年代に作られた歴史的なビルをリノベーションし、アーティストやデザイナー、職人、ブランドなどによるブースを集めた米NYのキャナルストリートマーケットが着想源になっているという。また、大量生産を行う従来型のビジネスモデルが苦戦する一方で、若手や独立系ブランドを中心に、オン&オフ双方で消費者とダイレクトに繋がるD2Cブランドが台頭していると指摘。「消費者のものを買う基準が、何を買うか?から、なぜ買うか?どう買うか?にシフトしてきている。ブランド側も、いかにブランドや商品にストーリー性を語れるかが求められる時代。今回出店しているブランドのほとんどが値下げをしていないのは、よりよいものを、より長く使ってほしいという姿勢でもある」と話した。
出店ブランドの1つ「Iwaigami」を運営する株式会社二重の社長であり、スタートアップやD2Cブランドを数多くサポートしている株式会社TO NINEの共同代表を務める吉岡芳明氏は、「SPAとの違いを問われることが多いが、D2Cブランドは、ブランドを作った本人が、生産から販売まですべての工程を自分でやる。消費者とのダイレクトな関係の中で、商品やサービスが改善されていくことができるのが大きなメリット」とコメント。「消費者やメディアからの反応を通じ、近年、D2Cブランドへの注目がより高まっていることを実感している」と話した。
ワールドは今期から、ワールド北青山ビルを起点に、 ワールドグループのプラットフォームを開放し、 モノづくりから販売までをワンストップで提供する「クリエーターズサポートプログラム」を始動。8月には同ビル地下1階に、工業用の様々な縫製機器を配備した「クリエーターズラボ」を開設した。若手クリエイターやスタートアップブランドを支援するとともに、同社のプロ人材と双方向で刺激し合い、クリエーションを高めるのが狙い。上山健二ワールド社長は、「若手のアイデアやチャレンジをサポートしていきながら、今後もライフスタイルを含めたさまざまな価値を提供していく」という。ブランド側の出店手数料などは発生せず、また期間中は、ワールドの販売スタッフを出店ブランドの各ブースに配し、接客サポートも行う。同イベントの期間は9月14日から23日まで。
■246st MARKET
期間:2019年9月14日(土)~9月23日(月)
場所:ワールド北青山ビル
住所:東京都港区北青山3-5-10
営業時間:12:00~18:00(土日祝 11:00~18:00)※9月14日(土)のみ11:00~20:00
入場料:無料
■出店ブランド
<ファッション>
「ALL YOURS」/「R for D」/「TENDER PERSON」/「Snails」/
<シューズ>
「gauge」
<ジュエリー>
「matlor」/「Iwaigami」
<バック>
「BEYOND THE REEF」/「objcts.io」/「CLOUDY」
<フード・ドリンク>
「Minimal」/「美濃加茂茶舗」/「伊良コーラ」