現在パリにて開催中のウィメンズファッションウィークにおいて、「ロエベ」の2019年秋冬ウィメンズ広告キャンペーンが先行公開中だ。パリの街中には、写真家スティーブン・マイゼルによる“誇張された感情”というタイトルのカラーポートレートシリーズのポスターが張り出されている。

　絵文字にインスパイアされたこの作品では、巨大な拡大レンズを持ったモデルのジュリア・ノビスが鮮やかな黄色の背景に「欲望」と「怒り」を演じ、この近代的なコミュニケーションに新しい雰囲気を与えている。

　また、これらのポートレートと併せ、お菓子であふれかえるキャンディーショップを舞台に撮影したファッション写真も登場。ブラックのテーラードコートに厚底ブーツ、フェルト製の「プロペラ」ハットを身にまとったモデルのモナ・トゥーガドが遊び心あるセットの中で強烈 なシルエットを放っている。また彼女が持つのは1950 年代のストラエター社製の「ライト オン (Lite -on) （電池式ライトが取り付けられ、留め具部分のスッチで操作する仕組み）」というハンドバッグをロエベの優れたクラフト技術でよみがえらせたボックスカーフ製のランタンバッグだ。

　ロエベの職人技をふんだんに活かしてシンプルかつモダンに作り上げた、カーフスキンのバケットタイプのショルダーバッグ、「ラゾ バケット」の写真も登場する。

■「ロエベ」公式サイト

文：田中美貴