参考にしたい！「Burberry」のデジタルメディアプロモーション

PICK UP

2012.08.03

参考にしたい！「Burberry」のデジタルメディアプロモーション

　今回のFASHION x IT では、英国を代表するファッションハウス「BURBERRY」（バーバリー）が行うデジタルメディアを活用したプロモーションをご紹介したいと思います。

　バーバリーは1856年にイギリスのハンプシャー州、ベイジングストークで当時21歳だったThomas Burberry（トーマス・バーバリー）によって創立。今では様々なカラーバリエーションを展開する’バーバリーチェック’は年齢を問わず愛されています。2001年よりChristopher Bailey（クリストファー・ベイリー）がクリエイティブ・ディレクターとして就任してからのこの１０年ほどは、バーバリーブランドの歴史を継承しながらも、若々しさを感じさせるクールで斬新なデザインを毎シーズン展開しています。

　それぞれのファッションハウスが日々試行錯誤しながら、ブランドのプロモーションに様々なデジタルメディアを活用しています。そんな中、常に率先してそれらに取り組んでいるのがバーバリーなのです。

　バーバリーは「BURBERRY PRORSUM」（バーバリープローサム）の2012年の秋のキャンペーンをブランドのオフィシャルサイトである「Burberry.com」、「Facebook」、「Twitter」、「Google+」、「YouTube」、「Instagram」、「Pinterest」を活用して７月よりプロモーションを行っています。その他にも中国の人気ソーシャルメディアで知られるマイクロブログサイトの「Sina Weibo」、コンテンツサイトの「Douban」、ビデオサイトの「Youku」、ソーシャルサイトでは「Kaixinoo1」でもプロモーションは行われているといいます。

　キャンペーンには英国の人気女優 Gabriella Wilde（ガブリエラ・ワイルド）と共に、ミュージシャンで今回キャンペーンのモデルも勤めるRoo Panes（ルー・ペインズ）を起用。YouTubeなどで観られるビデオの中で流れるルー・ペインズの曲 ‘Indigo Home’ は、バーバリーのキャンペーンのエクスクルーシブソングとして使われています。この曲はiTunesでもオフィシャルサウンドトラックとして購入／ダウンロードすることが出来るということです。

　これらの情報はバーバリーが持つ1,300万人以上のFacebookファンや、1,000万人を超えるTwitterのフォロワーもたちへ発信され、 ‘The Arrival’ と題されたガブリエラ・ワイルドとルー・ペインズが登場するキャンペーンイメージがFacebook上のファンページにアップされれば、掲載より24時間ほどで２万人以上の ‘Like’ を得るなどブランドのメッセージがファンたちに伝わっている事が確認出来ます。

　Instagramではロンドンの天候などを発信するなど、まさに’今’のロンドンの模様が伝えられ、Twitpicではコレクションのイメージなどもシェア。

photo source via Burberry Instagram

　Pinterestでも広告キャンペーンやランウェイの写真を集めたボードなどと共に、‘London by Burberry‘ や ‘Burberry Weather‘といった、ブランド発祥地であるロンドンの街を伝えるイメージとして紹介がされている。
　このデジタルキャンペーンを通じ様々な写真のイメージや音楽、また映像からもコレクションだけでなく、バーバリーというブランドの世界観が伝わって来ます。