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2014.12.24
「J.Crew」ホリデーイベントを体験！“お店に行きたい”と思わせる3つの秘訣
ショッピングイベントを知らせるJ.Crewのインスタグラム
今月11日付のロイターニュースに興味深い結果が紹介されていた。
米国で今年、クリスマスの買い物で携帯端末を利用している人は約半分と、前年の38%から割合が上昇したことが分かった。実店舗での買い物とオンラインショッピングは同じ購買経験として受け入れられつつあり、小売業者は従来型店舗でも商品情報を閲覧できるよう、携帯端末アプリの見直しを進めている。（元記事を読む）
ホリデーショッピング（年末商戦）時期はとくに、ストアでの様々なプロモーションはもちろんのこと、オンラインでのプロモーションも盛んであることから、これは当然な結果だと感じます。
また最近あまりにもオンラインでのサービスが充実してきていることから、時間や手間暇のことを考えると、個人的にはどうしてもストアに行って買ったほうが、良い意味さらに欲しくなります。
J.Crew ホリデーショッピングアワーを実施
ホリデーショッピングも終盤となった週末の13日（土）、「J.Crew」では通常よりも2時間早い、朝の8時より開店。8時から10時の間を特別なショッピングアワーとしてイベントを開催した。そのイベントの告知は、メールマガジンやインスタグラム、フェイスブック、ツイッターで行われた。
早朝の営業時間にフラットアイアンのJ.Crewストアへ行ってみるとスターバックスのコーヒーやペリエ、ストアの近隣にある人気の「Breads Bakery（ブレッドベイカリー）」のデニッシュなどが用意されていた。
店内ではJ.CrewのスタイリングエキスパートであるVery Personal Stylistがお客様のホリデーショッピングをアシスト。特にこの時間帯だけを対象としたプロモーションはなかったものの、セール商品がこの日からさらに割引きされたり、定価商品も店頭のみ割引が実施されたり、週末の買い物客でストアが混み合う前にコーヒーでも飲みながらゆったりホリデーショッピングを済ませてしまいましょうよ、という内容だった。
せっかくなので私も少しホリデーショッピングを。
| 商品 | 定価 | ストアセール価格 | オンラインセール価格 |
| Girls mismatched Stripe Tee | $35.00 | $5.99 | $24.50 |
| Honeycomb Pom-Pom Hat | $29.99 | $17.99 | $20.99 |
| Large Tortoise Claw Hair Clip | $20.00 | $12.60 | $14.00 |
| Vintage Cord In 770 Fit | $65.00 | $17.99 | $45.50 |
*米国ではセール商品の価格は店舗ごとに異なり、また日によっても異なります。
●「ストア」で実施されていたプロモーション
セール商品：更に40%オフ、定価商品：30%オフ
●「jcrew.com」で実施されていたプロモーション
セール商品及び、定価商品：30%オフ
「早起きは三文の得」という言葉が日本にはありますが、ストアでは$55.57を支払ったことに対し、jcrew.comで同じ商品を購入していれば総額が$141.76だったことが後で分かり、イベント開催時間の早朝にわざわざストア行った甲斐がありました。
こうした体験をするとストアへ行った方がなんだか得がありそうだ、という事は判明しました。しかしロイターニュースで報じられた内容にあったように、オンラインやモバイルでショッピングを行う人が増える米国では、こうしたプロモーションで消費者を引き付けるだけでなく、その他にもストアへ行きたいと思わせる特別な体験や演出が今後さらに課題となることは間違いないと思われます。
来年 J.Crewに期待したいこと
現在504店舗（海外店含む）を展開するJ.Crew Group Inc.。ブランドの人気、時代の変化を含め、是非「Store Availability（店舗在庫検索）」「Reserve In-Store（店舗お取り置き）」もしくは「Buy Online Pick-up In-Store（オンラインで購入、ストアで受取り）」のサービスを実施してほしい。
数年前より J.Crewではオンラインでオーダーした商品でもウエアハウスに在庫がない場合は、在庫を持つ店舗から発送されるようになっています。すなわち、あともう少しダイレクト事業（Eコマース）の改善に投資をすることが可能であれば、このサービスは実現出来るのではないかと思うのです。
J.Crewが最後に大きなウェブサイトのリニューアルを行ったのは、2008年の6月。その時のリニューアルでは、購入しようとする商品に対し在庫が品薄であれば表示されるようになりました。また、商品写真を拡大したり、エディトリアル要素が強化されるなど様々な改善が行われました。
あれから6年。
もちろんバックエンドでは様々な改善と共に、顧客がサイトへ訪れた際に明らかにわかるデザイン面のアップデートなどは行われている事は感じます。
しかし今のJ.Crewに最も必要なのは、これまで以上にストアへ足を運んでもらえる機会を新たな形で生む、「Store Availability（店舗在庫検索）」「Reserve In-Store（店舗お取り置き）」もしくは「Buy Online Pick-up In-Store（オンラインで購入、ストアで受取り）」のサービスがキーとなるでしょうか。
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R I N A 90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。
以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとＩＴ関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。
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