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2012.01.19

アメリカのメンズECサイトはウェブマガジン化の傾向

 ニューヨークでの生活も7年目。今年のお正月は日本で過ごさせて頂きました。
1年ちょっとぶりに帰国した日本。 電車に乗っているときや街を歩いていても、子供から大人までメンズファッションを見ているほうが、ふ~ん。。。と興味を引く事が多かった気がします。

 

 最近の日本の男性達はどこでお買い物をしているのだろう。
やっぱりユナイテッドアローズやトゥモローランドなどのセレクトショップや、伊勢丹メンズやらの百貨店?

 

 アメリカでは2011年、3つのメンズファッションに特化したオンラインショップが開設しました。
 まず2011年2月にローンチした『MR PORTER(ミスターポーター)』。

 MR PORTERは、ラグジュアリーウィメンズデザイナーズブランドを取り扱うのオンラインショップ、『NET-A-PORTER(ネッタポルテ)』 のメンズ版。
 ネッタポルテ同様に、メンズのラグジュアリーブランドから「Kolor」や「HIROYOSHI THE THIRD」の様な注目ブランドを常に追加し、そのセレクトの良さに定評があります。

 8月にローンチしたのは、Guilt Groupeが立ち上げた『PARK & BOND(パーク&ボンド)』。

 米メンズファッション誌の「GQ」とパートナーを組んだコンテンツ作りや商品のセレクション、昨年のクリスマスシーズンには、ニューヨークのミートパッキング地区に期間限定のポップアップショップもオープンしたりと、立ち上がりから話題を集めています。MR PORTERに比べると、ややカジュアルさはありますがトレンドを押さえたヒップなセレクションがPARK & BONDの特徴。

PARK & BONDのポップアップショップ
photo courtesy of HYPEBEAST

 そして最後にオープンしたのが J.C. Penney と Esquireマガジンがパートナーを組みローンチした『CLAD(クラッド)』。

 8月半ばにもオープンするという話が、最終的には11月上旬にオープンしたこのサイト。開設した時の印象は、日本の雑誌の見せ方、コンテンツに似ているなと思いました。

 

 私の中では「MR PORTER」はNYにあるBarneys New Yorkの様なラグジュアリーさがあり、「PARK & BOND」は日本のセレクトショップのよう。そして「CLAD」は日本のサービスの良い百貨店のような安心感がどこか感じられます。

 

 最近アメリカのECサイトの多くは、ショッピング機能だけではなく「読む」素材を付け加えた「EC + Editorial」のスタイルが必須となり、そのコンテンツの質は増々上がって来ています。今となっては商品をただ売るというECサイトのスタイルはもう古いのです。

 

 現にこの新たなECのスタイルはブランドが持つEコマースサイトでも見られるようになり、最近でいうと「TOPMAN」がGENERATIONというウェブマガジンをサイトに加え注目がされました。

 

 この傾向、日本にもそろそろ上陸しますかね?

 


 

MR PORTER http://www.mrporter.com
PARK & BOND http://www.parkandbond.com
CLAD http://www.cladmen.com

 

Facebook のファン数 (2012/1/15付)
MR PORTER (112,587) http://www.facebook.com/MRPORTERLIVE 
Park & Bond (4,075) http://www.facebook.com/ParkandBond 
CLAD (11,347) http://www.facebook.com/Cladmen


 

RINA  

R I N A

90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。

 

以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。

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