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2012.02.02

新星SNS「Pinterest」に、はまりますか?

 最近日本でも話題を集めているという「Pinterest」。ご存知ない方に「Pinterest」がどんな新たなソーシャルネットワークサービスなのか。それは、“オンライン上で作成するヴィジュアル ピンナップ ボード サービス” 、もしくは ”写真をスクラップブックして楽しむSNS”というのが分かりやすいかもしれない。

 

 2010年3月に開設されたPinterest.com。開設当初は反応が今ひとつだったもののアメリカではその1年後には、あちらこちらで今の日本のように “なぜ Pinterestが流行っているのか?” 的な記事が様々なところで書かれ始め、TIMEマガジン誌でも “The 50 Best Websites of 2011″に選ばれたりと話題になりました。

Pinterest.com http://pinterest.com/

 好きな物を ”収集する” という所に目を付けたこのサービスは、2012年に入り世界中で話題のソーシャルネットワークサイトとして今注目を浴びているのです。

 

 まずはPinterestのサイトを開き、メンバー登録をします。
招待制のサイトなので登録をしてから、Pinterest より招待メールを待ちます。
どの位で招待メールが届くのかはその時々でまちまちですが、ちなみに私の場合は数日でPinterest より招待メールが届きました。
 あとは流れにそってメンバー登録を完了するのですが、ここでTwitterやFacebookなどの自分の既存アカウントを活用してメンバー設定をする事が出来ます。
 すなわち、Pinterestで作る情報はFacebookやTwitterなどの他のSNSと連結して共有できるということなのです。

 一通りの設定が完了すれば、そこからの使い方は至って簡単! まず画像を取り込む「Pin It」をブラウザ上のブックマークに(設定)取り込みます(http://pinterest.com/about/goodies/

 この “Pin It” を活用する事で自分で撮影した写真やオンライン上で見るお気に入りの画像を、自分のPinterestページ上のボードに貼付け、ヴィジュアル ピンナップ ボードを作成することが出来るのです。

 

ボードには、自分でタイトル名を付けることが可能。
例えば私(nymix)が作成してみた 「Spring Fav Bags(お気に入りバッグ)」のボードでは、新作バッグを中心にこの春欲しいと思うバッグをボードに集めてみました。

 皆にも知ってもらいたい素敵なバッグをちょこちょこと “Pin It” しみたのですが、NeimanMarcus.comで発見した Alexander McQueen のレザーのトートバッグは10分後くらいには7人のPinterestユーザーに “RePin” されました。 
(※この “RePin” というのは、「Tumblr」でいうところの “ReBlog” 、「Twitter」でいうところの “Retweet”。)

 

 この “RePin” してもらった事から生まれたちょっとした喜びは、ブログに初めてコメントをもらったときの様。これがもしかすると、Pinterestに”はまる”兆しなのかもしれないですね。
 色々とPinterest関連の記事を読み漁ってみると、Pinterestのユーザーの多くにはNY(ブルックリン)発のハンドメイドを中心としたオンラインショップ「Etsy(エッツィー)」と Pinterest間のトラフィックが非常に多いんだそうです。

 その理由には、人気サイトのEtsyには出品されている商品数が多い!
 世界中から出品されるアーチストたちの個性的なEtsy商品をボードに集める感覚は、Pinterestのユーザーにしてみれば、宝探しをするようなチャレンジ感や楽しさもあるのかもしれません。その感覚が他ユーザーへと広がり、Etsy や Pinterestにしてみれば、思ってもみなかった Win Winのビジネスが生まれたのでしょう。

 

 今となってはファッション業界でもSNSの活用は欠かせない時代。 
 そこでどんなファッション業界の人々がこのPinterestを活用しているのか少し紹介したいと思います。
 先ずはアメリカをリードするファッションデザイナー、MICHAEL KORS(マイケル コース)。

 エディトリアル要素をぎっしりとつめたサイト”DESTINATION KORS”を持つ傍ら、Pinterestでもスタイルアイディアやレッドカーペットで見られるシーン、デザイナー自身のお気に入りの物まで、マイケル・コースのプライベートからワークまでを集め、”MKブランド”を発信しています。
 その他にもERIN FETHERSON(エリン フェザーソン)やPETER SOM(ピーター ソム)、kate spade NEW YORK(ケイト スペード)と言ったファッションブランドもPinterestを活用。

 

 リテールではラグジュアリーデパートの、BERGDORF GOODMAN(バーグドルフ グッドマン)や NIEMAN MARCUS(ニーマン マーカス)。
ファッション誌では、GlamourLucky Magazine、 TEEN VOGUEなどもPinterestユーザー。
 TwitterでPRガール旋風を巻き起こしたブランドといえば、OSCAR DE LA RENTA(オスカー デ ラ レンタ)。OscarPRGirl もPinterestページを持っています。
以上、紹介したのはほんの一部。

 

 Blogを通じた同じ趣味や関心を持つ人とのコネクション。
FacebookにTwitter、Tumblr やFourSquare。そしてこの新星ソーシャルネットワークと言われるPinterest 。

 

 貴方は、はまりますか? はまりませんか?


 

RINA  

R I N A

90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。

 

以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。

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