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2012.01.18
アパレル産業におけるスマートフォン市場と今後の傾向
昨今、急激に勢いを伸ばしてきているスマートフォン市場。
購買支援サイト『価格.com』の調査結果によれば、今年度、スマートフォンが従来の携帯電話の販売台数を上回ったということが明らかになりました。
また、”携帯電話とスマートフォン”といったように、一人で複数台所有しているという解答者を含むと全体の41.9%が所有しているとの結果が得られました。
しかし、市場を賑わせているのは、スマートフォン市場だけではありません。スマートフォン市場の需要が高まる一方で、それを駆使したサービスや販促を行う企業も増加しています。
特に、アパレル産業に至っては、スマートフォンやタブレット製品との親和性は抜群に良いのではないかと考えられます。
現に、スマートフォンやタブレット製品が普及すると同時に、自社サイトのコンテンツを同製品に最適化した形で表示する”スマートフォン向けサイト”を開設する企業が増加しています。
しかし、市場を賑わせているのは、スマートフォン市場だけではありません。スマートフォン市場の需要が高まる一方で、それを駆使したサービスや販促を行う企業も増加しています。
ZOZOTOWN : http://zozo.jp/
その中でも、まず、注目したい企業がアパレルオンラインショッピングサイト『ZOZOTOWN』を運営する株式会社スタートトゥデイ。
『ZOZOTOWN』と言えば、サイト内で取り扱っているブランドが1500以上、宣伝や広告も今ではテレビCMにまで展開しており、まさに、日本最大級のファッション通販サイトと呼ばれるに値する企業です。
同社も、スマートフォン向けのサービスをいち早く展開していった企業のひとつです。
スマートフォン専用の公式アプリによって、ファッション雑誌をめくる感覚で、ユーザーは今までと違う形のオンラインショッピングを楽しむことができるようになりました。また、公式サイト内にて、有名ブランドとコラボレートしたスマートフォン専用ケースを限定発売すると同時に、ケースのデザインを一般公募し、グランプリ作品は製品化されるというイベントも催しています。その他企業も、スマートフォン向けのサービスを続々と展開しています。
画像 : 株式会社スタートトゥデイ プレスリリース
ZOZOTOWNにて、 A BATHING APER、STUSSYなど人気12ブランドのiPhoneケースを発売
『BEAMS』や『H&M』では、公式アプリをリリース。アプリ内では、商品紹介や店舗検索などのコンテンツが充実しており、それぞれのブランドの個性が光るレイアウトやデザインも特徴です。
画像 : BEAMSオフィシャルサイトより
iPhone / iPod touch版「BEAMSオフィシャルウェブサイト」がスタート
『X-girl』でお馴染みの株式会社ビーズインターナショナルでは、エレコム株式会社とコラボレートしたスマートフォン専用アクセサリーを3製品発売して注目を集めました。
画像 : ELECOMニュースリリースより
“X-girl”コラボ:スマートフォン用アクセサリー
このように、今のアパレル産業がITを駆使した販促を行っていく上で、スマートフォン向けのサービスというのは、今後、より一層、需要が高まってくるのではないかと思います。
ファッションに敏感な人の中には、スマートフォンを持ち歩くことが、ひとつのお洒落と考えている人も少なくはない気がします。
スマートフォンのサービスが拡大されていくと同時に、アパレル市場もどのように変化していくのか。今後が楽しみです。
R I N A 90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。
以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。
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