RINAのFASHION x IT レポート from NYC Vol.44

RINA

　みなさんは「Google Glass （グーグルグラス）」に興味がありますか？

　Google Glass というウェアラブルなコンピュータが誕生した時は、いかにも新しいガジェットな感じがしたものの、正直見た目はイケてなかった。マスレベルに興味を持ってもらい、実際購入にまでつないでいくにはやはり“見た目”、デザインも重要ということで、今ではフレームのオプションも増え、だいぶ身近な存在になってきたような気がしています。

　今年６月の終わりには、ファッションデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ（Dian von Furstenberg）がデザインする「DVF Made For Google Glass」も発売され、またオンラインリテーラーの Net-a-Porter.com や MrPorter.com でも Google Glass は購入することが可能となりました。　

　しかし価格はベーシックな物で1500ドル。DVF Made For Google Glassは1800ドルとiPadよりもMacBook Air よりもまだ高いのが現状です。　

　とは言うものの、２０１２年にダイアン・フォン・ファステンバーグがニューヨークで行ったファションショーで、モデルが Google Glass を着用してランウェイに登場してからというもの私はそのウェアラブルに興味津々！これまで関連記事を読んでみたり、YouTubeなどでビデオを観ていたわけですが、やはり実物をこの手で触ってみたい、体験してみたい！ということで、先日ニューヨークに在る Google Glass の “Base Camp” と呼ばれる試着体験スペースを訪問してきました。　

　米国でベースキャンプはロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨークの３都市にあり、訪問するには事前に予約を入れる必要があります。予約はオンラインで出来るので簡単。あとはワクワクしながらその日を待つだけです。

　ニューヨークのベースキャンプは、グーグルのオフィスも在るチェルシー地区にあります。

　エレベーターでベースキャンプが在るフロアで降り、レセプションへ。レセプションの壁のGLASSのサインや Google Glass のイラストが更に期待を高めます。 レセプションで待つことしばし、スタッフの女性が登場、いざウェアラブルの世界へ。既に気分は大人の社会科見学です。

　ベースキャンプはアメリカにありがちな広いロフトスペースで、そこに体験をしにくる人のためにテーブルがいくつか並んでいた。

　女性スタッフに簡単な機能の説明を受けながら、壁に飾られている Google Glass より試してみたい眼鏡をチョイスします。

　現在 Google Glass 用に用意されているフレームは眼鏡市場やZoff などで見かける、小さめの普通のデザインなので選びやすいですというのが印象でした。

　私は普段から眼鏡をかけているので、 Google Glass も違和感なく装着。眼鏡をかけてフレームの右上にはある透明の四角い部分を見てみると、パソコンのディスプレイの様な画面が見える。それが思ったよりも自然で、別に一生懸命そのモニターを見ようと目を動かす感じもなく、普通にパソコンのディスプレイを見ている感覚だった。

　その日Google Glass をかけて試してみたのは、写真を撮ってみたり、映像を録画してみたりと至って簡単な動作確認のみでしたが、言葉を発して自分の目で見ている物が写真や映像として録画でき、それをそのまま簡単にシェアできるというのは画期的ですし、なにせ手ぶらで出来るのって便利だなと感じた。もちろん”Ok Glass, Take Picture” なんて音声コマンドで実行しなくても、グーグルグラスの端末の横の部分をスワイプしたり、タッチしたりするだけで同じことが出来たりもします。そんな携帯やタブレットでも行っている動作も Google Glass だと更にクールに感じてしまうのです。

　別に写真やビデオなんてスマフォがあるから要らないでしょう、と言ってしまったら終しまいで、私たちは日頃からパソコンがあってもスマフォも利用したり、タブレットを利用したりする訳で、そうして複数の進化するテクノロジーを日々の生活に追加してきた様に、今後様々なウェアラブルの商品を私たちは生活の中で自然と活用して行く様になるのだろうなと感じました。

　 最近ではAmazon.comにウェアラブル商品を集めた「 Wearable Technology 」のページが開設されました。その商品の数を見るとこれからは益々生活を楽に、また楽しくしてくれるウェアラブル商品が登場してくるのを感じます。

　 みなさんが生活に取り入れる最初のウェアラブルはいったい、どのような商品になるのでしょうかね。

GOOGLE GLASS
https://www.google.com/glass/start/