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2023.03.02

【2023秋冬ミラノハイライト2】官能性の開放や自由さを謳い上げるデザイナーたち

 今シーズンのミラノは、ランジェリードレッシングや透け素材による官能性がキーワードの一つに。そこにはマニッシュなテーラードアイテムを合わせることも多く、男性に媚びるのではなく、官能性の開放や自由さを謳っている。グラマラスなイブニング系ウェアも多いが、ポストコロナの派手なナイトアウトという感じではなく、クラシックなラグジュアリー。またメンズ同様、抑え目の色使いによる無地のトーンスタイルが多い。レイヤードが例年以上に強調されているのも今シーズンの特徴だ。

 

 

 

トッズ(TOD’S)

「トッズ」2023秋冬コレクション

 

 前シーズンに続き、ハンガービコッカという現代美術博物館の展示スペースにてショーを開催した「トッズ」。今回もアンゼルム・キーファーの「I Sette Palazzi Celesti」という常設展示作品を活かし、その周りに光のランウェイが描かれる幻想的なセットだ。

 

 ヴァルター・キアッポーニは、伝統的な職人技による仕上げと、ソフトな上質素材を駆使した、プレシャスピースによるエッセンシャルでモダンなコレクションを提案。シンプルゆえに仕上げや素材の良さが際立った前回のコレクションの流れからの一貫性を持たせた、クリーンなラインが目立つ。存在感を放つマキシロングのコートが多数登場する一方で、これまでの「トッズ」には少なかったミニスカートやミニドレスが揃い、長短のコントラストが強調される。

 

 ピンストライプのセットアップやノーラペルのテーラードジャケットなどクラシックなものから、パーカ、ナッパレザーやニットにシアリングのディテールを加えたショート丈ボンバー、レザー製のパデッドジャケットやジャンプスーツなどカジュアルなものまで、マスキュリンな要素が繰り広げられる。トーンオントーンを基調としたシンプルなデザインの中に、ゴンミーニのペブルを連想させる革のくるみボタンや、モカシンを飾る「T タイムレス」バックルなど、ブランドの象徴的なディテールがさりげなく挿入されている。

 

 それ以外の小物類は、これまであまりなかったハイヒールが登場する一方で、伝統的なペブルモチーフを巨大化させたソールデザインの「バレリーナ バブル」も。バッグは幾何学的かつ直線的な「T ケース」、ミニバージョンの「T タイムレス」メッセンジャーバッグが登場した。

 

 ますます円熟味を増してきたヴァルター・キアッポーニによる「トッズ」。エッセンシャルなのに独自の世界観を持ち、タイムレスでありながらアップデートされていく。

 

 

 

グッチ(GUCCI)

「グッチ」2023秋冬コレクション

 

 アレッサンドロ・ミケーレの退任後、ウイメンズでは初のデザインチームによるコレクションとなる「グッチ」。「グッチ ハブ」にて、エレベーターからモデルが登場し、イエロー一色の円形のセットが作られた。これは「グッチ」のクリエイティブなコミュニティの中心にあるコラボレーションによる循環を表現するのだとか。

 

 今回のコレクションでは、1990年代から現在に至る、近年の「グッチ」のヘリテージを振り返る。メンズコレクションでもアーカイブからの様々な引用を新しい解釈やミックスで表現していたが、ウイメンズでも同様のアプローチだ。が、ここでは特に、1990年から2000年初頭のトム・フォード時代のセンシュアルなムードが強く出ている。ファーストルックのGGメタルブラに始まり、ベロアのローライズパンツ、シアー素材のドレスから見えるGストリングなど、トム・フォードの代表的アイテムからのインスピレーションが見られる。その一方で、メンズスーツのジェンダーレスな雰囲気やフェザーの髪飾りやファーのボリューミーなアイテムの舞台衣装的なテイストはアレッサンドロ・ミケーレの世界観であろう。

 

 小物類は、ホースビットをあしらった台形チェーンバッグが登場し、アイコン的バッグ「ジャッキー」は、ツートーン使いやGGパターンのエンボスを施した。60年代のスノーブーツがホースビットをあしらって再登場したり、「ディオニソス」バッグにインスピレーションを受けたタイガーヘッド付きのサンダルも登場。

 

 過去の遺産を一度おさらいし、次への準備が整った感のある「グッチ」のコレクション。次シーズンには新クリエイティブ・ディレクターを迎えるにあたり、このようなテーマを取り上げたのは最高のソリューションだったと思われる。9月のサバト・デ・サルノによるデビューコレクションに大きな期待が寄せられる。

 

 

 

エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO

「エルマンノ シェルヴィーノ」2023秋冬コレクション

 

 今シーズンの「エルマンノ シェルヴィーノ」のインスピレーション源は、伝説の女優エヴァ・ガードナー。チネチッタ(ローマの映画製作所)の衣装デザイナーの「ドレスアップしていてもネグリジェでも、彼女は、最も魅力的で美しくカリスマ性があり、その官能的なボディは比類がなかった」というコメントをきっかけに、ガードナーのような、己を開放し、女性らしさを積極的に受け入れ、男性的な側面を楽しみまた官能的な雰囲気を醸し出すコレクションが作られたとか。

 

 主役となるのはレースや刺しゅう、スパンコールが施された職人技の生きるランジェリードレスやブラ。そこにクラシックコートやトレンチ、またはゴージャスなシアリングジャケットやコートを羽織ったり、メンズライクなテーラードスーツを素肌に身に着けてブラ見せするスタイルが多い。ベアトップのドレスがボディコンシャスなタイプから砂時計フォルムまで様々なフォルムで多数登場する。またマスキュリンなスーツでタイドアップしたり、ブルゾンにトラウザーを合わせたスタイルは鮮やかなレッドやネオンイエローを使いパンチを利かせている。

 

 今シーズンのキーワードである官能性も、エルマンノ・シェルヴィーノの手にかかるとひたすらエレガントになる。

 

 

 

エムエスジーエム(MSGM)

「エムエスジーエム」2023秋冬コレクション

 

 ショーによく使われる広大なイベント会場パラッツォ・デル・ギアッチョにてショーを行った「エムエスジーエム」。客席は壁側に寄せ、真っ白な空間全体を使ったランウェイにカラフルなコレクションが映える。今シーズンのテーマは“THE ULTIMATE ILLUSION®”。

 

 コレクションノートには「ある夜に、あるいはある日に、ある幻影に、あるいはある虚無に、希望が消え失せたとして、だからといって、それは些細なことだったのだろうか?わたしたちが見るもの、見えるものはすべて、夢のなかの夢にすぎない」というエドガー・アラン・ポーの「夢の中の夢」からの引用文が書かれている。ショーのオープニングで登場する一連のトータルブラックが「夜」を象徴し、突如として切り替わるカラフルな色使いへの移行が、「夢」を象徴しているのだろうか。

 

 ブラックのパートで登場する透け素材や深いスリット、ワンショルダーのアシンメトリーなドレスなど、今シーズンぽいセンシュアルな要素が登場。それに続くのはホワイトに始まり、エレクトリックイエロー、タフィーピンク、ローズクォーツ。エメラルド、スカーレットレッド・・・といったマルチカラーや、アニマル柄、フラワー、ストライプなどのパターン使い。そこにはマスキュリンなテーラードジャケットやコートから、ボリューミーフェイクファーやメタリック素材などゴージャスな要素、さらにワークパンツやミニスカート、ドローストリンクスやリボンのディテールなど若々しさも加わる。

 

 黒をメインとした割と地味目な色使い、しかも無地のワントーンが多い今シーズンに、「エムエスジーエム」らしいマルチカラーで一撃を放った感じ。トレンドもブランドの個性もしっかり押さえ、バランスの良いコレクションとなっている。

 

 

 

ジル サンダー(JIL SANDER)

「ジル サンダー」2023秋冬コレクション

 

 今シーズンの「ジル サンダー」は、どんな時でも好きな様に自分自身を装えるような、パーソナライズな組み合わせができるコレクションを提案する。そこでは豊富で多彩なプロポーションやシルエットによって、有機的なものと合成的なもの、メンズとウイメンズ、デイリーとイブニングなどのスタイルが境界線なく融合されている。

 

 今までの「ジル サンダー」にはなかったような、バイカーズスタイルのルックたちがオープニングを飾り、無地のトーンカラーが多くを占める今シーズンにおいて、プリントやモチーフが多用される。ドレスやインナーに大きなキャンディーやチェリーの絵がプリントやインターシャ編みで施されたり、大胆なゼブラ柄やチェック、ローズ柄も登場。銀色のスパンコールと砕かれたアルミニウムの花で埋め尽くされたドレスもある。エアリーな浮遊感にアクセントが置かれたアイテムが多いが、その一方で、ウエストがくびれた彫刻的なミニドレスや、メタルファスナーを施したドレスやロングケープなどソリッドなイメージのアイテムも登場する。

 

 これまでも、コレクションをデザインする際、ウイメンズはルーシーが、メンズはルークが着て似合うかどうかを考えると言っていた二人。そんな二人の個性が交じり合った、パーソナルな雰囲気のコレクションは、トレンドにはひきずられない独自の路線を行く。

 

 

 

フェラガモ(Ferragamo)

「フェラガモ」2023秋冬コレクション

 

 今回はコンベンションセンターMICOの巨大会場にてショーを開催した「フェラガモ」。マクシミリアン・デイヴィスによる2シーズン目のコレクションは、創業者サルヴァトーレ・フェラガモの第二の故郷であるハリウッド、特にサルヴァトーレが1950年代に共に仕事をしたスターたちのワードローブから着想を得たとか。

 

 50年代風クチュールを感じさせるコクーンシルエットのクロップド丈のボマージャケットやシャツ、ドレープを聞かせたアシンメトリーなドレスは、レギンスやセカンドスキンのボトムをあわせてシンプルで品よくまとめる。テーラードスーツやクラシックなコートなどマスキュリンなアイテムもウエストを絞ることでフェミニンに。フロック加工されたベルベットやコーティングされたメタリックデニム、白いヴィスコースのタンクトップなどバイカーテイストも加わる。カットアウトやジップの開閉によって覗く裏地や、パイピングや留め具にフェラガモレッドを使ったディテールが多用されるほか、真っ赤なスーツやファーコートなどが目を引く。ショー終盤には、メタリックなミニドレスやボリューム感のあるファーコートなど華やかなアイテムが登場し、グラマラスなハリウッドムードをダイレクトに表現。

 

 小物には、1956年に18Kゴールドで製造されたシューズや、1998春夏コレクションのハンドバッグなどアーカイブからのインスピレーションもある。またアイコン的モデルであるバッグ「ワンダ」も様々な新しい姿で登場する。

 

 「マリリン・モンローやソフィア・ローレンなどの映画スターたちの魅力と美しさ、そして着こなしを参考にしながらも、それをいかに現代的にアップデートするか、ということを考えました」、「50年代の人々が考えたであろう未来を表現しました」というマクシミリアン。そこにはドンズバなゴージャススタイルではなく、着やすく合わせやすいアプローチがなされている。

 

 

 

ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)

「ドルチェ&ガッバーナ」2023秋冬コレクション

 

 「ドルチェ&ガッバーナ」はお馴染みの自社施設メトロポールにてショーを開催。前シーズンは、キム・カーダシアンをキューレターに迎えてアーカイブを振り返り、官能性を称えたコレクションだったが、今シーズンも“センシュアル”をテーマに、女性の自発的な官能性にフォーカス。

 

 主役となるのはランジェリー。レース、チュール、シフォンなど透ける素材でボディラインを強調するドレスが数多く登場する。そこにはファーのストールやロンググローブ、フェザーの髪飾りやマントなど、ゴージャスなアイテムがプラスされることも。またはドレスの下で見せるように作られたゴールドやシルバーの下着とコーディネートされる。

 

 その一方で、テーラードジャケットやコートを素肌に羽織ってブラ見せするパターンも。ランジェリードレッシング以外にも、タキシードやシャープなシルエットのロングコートなどマスキュリンなアウターから、ボリューミーなフェザーコートやウエストを絞った50年代風のコートなどフェミニンなコートまで登場。コレクションピースの多くはブラックだが、終盤には鮮やかな赤のアイテムも。ただ、いずれもほとんどがワントーンなのが特徴だ。

 

 「ドルチェ&ガッバーナ」を象徴するような官能的でパワフルな女性像。それは男性を誘惑するための“セクシー”なものではなく、あくまで女性が自然に持つ内なる官能性だ。そしてプラスサイズモデルを使用していることからも、それがすべての女性に対する提案であることがうかがえる。

 

 

 

バリー(BALLY)

「バリー」2023秋冬コレクション

 

 ルイージ・ビラセノールによる2シーズン目となる「バリー」。ショー会場はレオナルド・ダヴィンチが住んだといわれるカーザ・デッリ・アテラーニ。その前にあるサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会の食堂に描かれた「最後の晩餐」のアイデアはここで生まれたともいわれている。現在は一般公開しているが、先日LVMH会長兼CEOベルナール・アルノーによって買い取られ今後は入ることができない可能性があり、実に貴重な機会となった。

 

 コレクションのテーマは“Persistence of Time(時間の永続性)”。「バリー」らしい上質なレザーはもちろんのこと、パテント加工のエキゾチックレザー、フェイクファー、ベルベットなどラグジュアリーな素材がふんだんに使われ、全体的にリラックスしたゴージャス感が漂う。

 

 テーラードテイストのジャケットやコート、スリットの入ったドレスやペンシルスカートなどクラシックなアイテムが多い。そして多数登場するシルクスカーフ使いによって上品さが加わる。とはいえ、そこには今シーズンらしいランジェリードレスや、マイクロミニスカート、ボディスーツなどのモード感あふれるアイテムもあり、また多数登場するライディング ブーツやサイハイブーツにはパンツを基本的にインしているところにモダンさが加わる。

 

 新任のクリエイティブ・ディレクターに若いデザイナーを起用する老舗ブランドが続く中、「バリー」そしてビラセニョールは勝ち組の一人と言えるだろう。

 

 

 

エリザベッタ フランキ(ELISABETTA FRANCHI)

「エリザベッタ フランキ」2023秋冬コレクション

 

 今回もミリタリースクールにてショーを行った「エリザベッタ フランキ」。ショーの始まる前には、ランウェイのバックスクリーンにファーフリー等の動物愛護のメッセージが流れる。

 

 今回のインスピレーション源はアメリカのアールデコ時代。フリンジ、ビジュー、スパンコールなどの華やかなディテールが使われたドレスが多数登場。ドレープやミクロプリーツをあしらったレッドカーペットに登場しそうなゴージャスドレスもある。そんなエレガントなアイテムにカジュアルなダウンやニット、カーゴパンツやジーンズとコーディネートしたルックも。

 

 その一方で、マスキュリンなルックも登場し、ローブマントー、タキシードジャケットなどクラシックなものから、アビエータージャケットやジャンプスーツなどカジュアルなものまで。ランジェリードレス、透け素材や肌見せのディテールなどのセンシュアルな要素も加わる。

 

 第一次世界大戦をきっかけに女性たちは仕事を持つようになり、自立して自由を手に入れるようになってきたのがアールデコの時代。そんな当時のフラッパーのイメージを投影したコレクションには、自信に満ち溢れた姿勢と自由なマインドが表現されている。

 

 

 

トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI supported by Dolce&Gabbana)

「トモ コイズミ」2023秋冬コレクション

 

 ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナが行っている若手クリエイター支援プロジェクトのサポートにおいて、今回選ばれたのが日本人デザイナー、小泉智貴による「トモ コイズミ」。「ドルチェ&ガッバーナ」所有のスペースでショーを開催。会場には、これまでの「トモ コイズミ」の作品も展示された。花が招待してくれた人へ感謝の気持ちを表す最適なギフトであるように、「花束をお忘れなく」という感謝の気持ちを込めたシンプルな言葉がキーワードとなっている。

 

 コレクションの制作にあたり「ドルチェ&ガッバーナ」のアーカイブからインスピレーションを引き出し、カラフルなシチリアの「カレット」柄や「ドルチェ&ガッバーナ」らしいフラワーモチーフを「トモ コイズミ」らしい職人技にあふれるフリルで実現。「ドルチェ&ガッバーナ」の伝統的なコルセットなどのアイテムと組み合わせたり、同ブランドの小物類もコーディネートに取り入れているのが新鮮。中盤以降はボリュームがどんどんアップし、ラストにはモデル5人で着用した2021年の大阪でのポップアップで店内に飾ったフラッグ状の壁布を再利用した巨大ドレスも登場した。

 

 「ドルチェ&ガッバーナ」とはクラフトマンシップという大きな共通点がある「トモ コイズミ」。職人技を効かせ、一目でそれとわかる強烈な個性で繰り広げる独自の世界コレクションは圧巻だった。「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」とのコラボで、すでに知名度の高い「トモ コイズミ」だが、今後世界的にますます注目度が上がること間違いなしだ。

 

 

 

アツシナカシマ (ATSUSHI NAKASHIMA)

「アツシナカシマ」2023秋冬コレクション

 

 2020秋冬ミラノファッションウィーク最終日にショーを予定していたが、コロナ感染防止のため中止になって以来、3年ぶりにミラノに戻ってきた「アツシナカシマ」。

 

 その間、自身の健康上の問題をきっかけに、その原因とも考えられる環境問題を意識するようになり、自分自身のコレクション発表を行う上で、この行為自体が服の大量廃棄など環境破壊につながっているのではと考えるようになったと言う、デザイナーの中島篤。今回は自身のブランドと併行し自分の不要な服が再生可能素材になり、その素材を使ったデザイン性の高い服を作ることで、新たなファッションの楽しみ方を体験できるような「サーキュラリティ(Circularity)」という新たなプロジェクトを立ち上げた。

 

 循環素材、植物由来のポリ乳酸で作られた素材、過去のコレクションに使用した廃材を主に使用し、ルックには、デジタルとのタッチポイントとして、NFCチップを通じて環境問題や循環型社会に関するメッセージを発信するという試みだ。とはいえ、意匠にこだわる「アツシナカシマ」らしさはそのままに、クリエイションを通じて世の中に訴えかけるコレクションを表現するというものだ。

 

 そのお披露目となるコレクションでは、ワンショルダーやミラノでデビューした時のコレクションを彷彿させる、半身ずつ日の丸カラー(赤と白)になったドレスなどアシンメトリーなシルエットが特徴だ。幾何学的なプリントや、四角いピースや三角錐をつなぎ合わせたようなドレス、そして職人技の生きたレイヤードフリルのドレスも登場する。

 

 今回のクチュール感あふれるコレクションで、「意匠にこだわる「アツシナカシマ」らしさはそのままで」というプロジェクトの公約が守られているのは証明された。今後もサステナビリティを念頭に置いた美しいコレクションづくりを応援したい。

 

 

取材・文:田中美貴

画像:各ブランド提供(発表順に掲載)

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田中 美貴

大学卒業後、雑誌編集者として女性誌、男性ファッション誌等にたずさった後、イタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、カルチャー、旅、食、デザイン&インテリアなどの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。apparel-web.comでは、コレクション取材歴約15年の経験を活かし、メンズ、ウイメンズのミラノコレクションのハイライト記事やインタビュー等を担当。 TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントのオーガナイズやPR、企業カタログ作成やプレスリリースの翻訳なども行う。 副業はベリーダンサー、ベリーダンス講師。

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