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2016.05.25

「Google翻訳」10周年、フードを通じて世界を繋ぐ

 気候が暖かくなってくるとイベントが増えるニューヨーク。先月は、マンハッタンのロウワー・イースト・サイドでグーグルの翻訳アプリ「Google翻訳(Google Translate)」の10周年を祝うポップアップレストランのイベントが開催されました。

 

 4月15日から18日まで3日間のみのイベントは、事前に予約をするだけで、様々なシェフが振舞う3コースの料理を無料で頂けるという太っ腹なポップアップレストラン形式。このイベントに参加したシェフはニューヨークを拠点にブランディングやデザインなどをサービスとするエージェンシー、The MP Shiftによってキュレート。Gerardo Gonzalez(元 El Rey)、JJ Johnson(The Cecil)など言わばニューヨークでイケてるシェフたちを集めた最高のフードイベントを実現させたのです。

 

 トルコ語、インドネシア語、スペイン語、フランス語で書かれたメニュー。それを翻訳アプリのGoogle翻訳を立ち上げ携帯のカメラでその外国語で書かれているメニューをインストールするとそのメニューが希望の言語(例えば英語)へと翻訳されます。

The Coolest Things About Google Translate’s Pop-Up Restaurant in NYC.
#everyonespeaksfood

 10周年とロングランのアプリではありますが、その存在を知らなかった人、いまいち使ったことがなかった人もいると思います。それが今回のイベントでは、世界共通である“食べる”ということが、それぞれの文化や食から生まれる会話を生み出し、アプリの便利さだけでなく、楽しさも伝えられたのではないでしょうか。こんなユニークな内容の、しかも無料で美味しい料理が食べられるわけですから、一瞬にして3日間の予約は埋まってしまいました。私も予約を逃した中の一人ですが、その代わりと言ってはなんですがポップアップレストランの外にはブルックリン発の人気ドーナッツショップ「DOUGH(ドウ)」がカートでお店を出店。

 世界の色々な味からインスパイアされたミニドーナッツを無料で振舞うというグーグルの心配りがありました。

 こちらもカートに書かれた言葉「RON CAL」をGoogle翻訳のアプリでインストールすると「RUM LIME(ラム ライム)」のフレーバーだということを翻訳できます。

 

 日本食というのは、世界中から愛されていることで知られています。ニューヨークでは普通にラーメンが食べれるようになりましたし、居酒屋や焼き鳥屋もあります。でも、まだまだ世界ではあまり知られていない日本の美味しい食べ物はありますよね。そうした食べ物やそして文化なども、今回のイベントのように楽しさとお洒落さが加われば、海外で多くの人に知ってもらえるチャンスになりそうですね!


 

RINA  

R I N A

90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。

 

以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。

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