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2022.01.14

【本音で語るツール活用術】WEBマーケティングツール最前線Vol.19
ビジュアルデータを一元管理する ビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo」

アパレルウェブ「AIR VOL. 53」(2021年11月発刊)より

 

written by 鎌戸隆輔(アパレルウェブ)

今回本音で聞いた人はこの方

株式会社visumo

取締役
井上 純氏

  日頃デジタルマーケティングを実践する中で、気になったツールやサービスを提供している会社に突撃取材します!サービスの紹介で終わるのではなく、デジタルマーケティングのヒントになる様な、ここでしか聞けないインタビューをアパレルウェブ1のツールマニア、鎌戸がお届けします。

ポイント:

UGCはコンテンツの活用だけでなく

ユーザーとのコミュニケーションのきっかけに!

取材するサービス:

ビジュアルデータを一元管理する

ビ ジ ュ ア ル マ ー ケ テ ィン グ プ ラ ットフ ォ ー ム「 visumo」

どういうサービス?

特にキッズアパレル、インテリアと相性が良いvisumo

2回目の登場となる御社ですが(前回は同社が提供する別サービスで登場)、今回は御社のvisumoについてお伺いできればと思います。visumoがどのようなサービスか、類似する他社のサービスとの違いや強みは何かを教えて頂けますでしょうか。

 visumoは、Instagram上の写真や動画を、オウンドメディアに展開できるソリューションです。活用の幅は広く、ユーザーがシェアしている写真を活用するUGC(UserGeneratedContentユーザー生成コンテンツ)マーケティングや、ショップスタッフやインフルエンサーと関係性を深めてやっていくアンバサダーマーケティング、また近年、話題になっているIGTV(Instagramの動画共有機能)やライブコマースといった動画コマースに活用して頂けます。それぞれの施策において、visumoのInstagram連携機能が活用できるので、幅広い施策が打ち出せるツールになっています。

 

 他社との違いでお話しをすると、大きな違いとしては、圧倒的にコストパフォーマンスが良いという点だと自負しております。また、使い勝手が良いという点は導入企業様からも評価を頂いております。visumo自体は、マウスとキーボードの操作ができれば、リテラシーが無くても、写真や動画をSNSから集めてくることができ、関連した商品を紐づけてECにアップすることが可能です。掲載までのステップでいくと、オーソドックスなのはハッシュタグで写真や動画を検索できます。そして気になったものをvisumoに取り込み、関連する商品を2クリックぐらいで紐づけられます。その後のサイト表示も2クリック程度で実行することができます。

 

 もう一つポイントとしてお伝えしたいのが、ECの売上を上げるためのサービスという点をコンセプトとして強く意識している点です。今まで、Instagramの投稿を活用しようという発想は、投稿キャンペーンなど、何らかのスポット企画を盛り上げる特集として利用されるケースが多かったのですが、現在ではECの新しい回遊を生み出す常設コンテンツとして、Instagramの写真がECで活用されています。そのため、キャンペーンの特集ページだけではなくて、トップページや商品の一覧ページ、詳細ページなど、ECの至るところに簡単にクリエイティブを出せるかどうか?という点がサービスとしてすごく重要なポイントだと思っています。visumoは既存のECのあらゆるところに簡単にInstagramの投稿を表示させることが可能です。

Instagramを活用するという点からファッション全般と親和性の高いサービスと感じるのですが、特にマッチする商材やカテゴリがあれば教えて頂けますでしょうか。

 我々の事例の中で、絶対にやった方がいいという業態になってくると、インテリア系の業態だと思います。何故なら、Instagramの写真や動画など、クリエイティブを作るのにコストがかかる業界だからです。ですので、UGCやロケーションがしっかりしている実店舗で撮影した写真をECで活用するというのはすごくメリットがあるかなと思っています。もう1つ、アパレルに絞っていくと、キッズアパレルは外せないと思います。アパレルを販売する上でスタイリング提案をスタッフがInstagramで投稿する手法は一般的だと思うのですが、キッズアパレルは中々スタイリングをスタッフが提案することが難しいです。そこで、着用したキッズのお父さん、お母さんが投稿している画像を使わせて頂くのです。お父さん、お母さんは子供の写真を撮るのが基本的に大好きで、子供を自慢したい思いも少なからずあるので「その写真をブランドの公式サイトで取り扱ってもいいですか?」というブランド側からの打診には好意的です。また、お父さん、お母さんとコミュニケーションが深くなっていくというブランディングにも繋がるので、キッズアパレル系はvisumoと特に相性が良いと思っています。

UGCがブランディング的に難しい場合商品詳細ページだけに設置するケースが多い

UGCの活用は今後より重要になってくると考えているのですが、私たちがクライアントにその話をしたとき、消極的な意見としてよく聞くのが「ブランディング的に難しい」というこの話です。この点に対してはどうお考えでしょうか。

 今はECとブランドサイトの隔てが無くなり、一つのサイトにブランドの情報を集約することが増えてきています。つまり、ECトップがブランドサイトの位置づけになって、そこにUGCコンテンツが表示される点がブラディング目線で考えたとき難しいという認識です。このケースの落としどころとしてはTOPページには表示させなくても、商品詳細ページではスタイリング提案や着用感を少しでも伝えるためUGCコンテンツを活用していきませんか?というところでしょうか。このケースはハイブランド含めに本当に多いです。そして、実際にUGC活用の成果が出ているのは商品詳細ページだと思っていて、これは公式のInstagramを使っても、UGCを使っても、動画を使っても一番売上に繋がっていて、数字にもハッキリと出ています。UGCであれば、その商品をどう着用するスタイリングかという、イメージを沸かすみたいなところだと思うので、そういう意味では、商品詳細ページのコンテンツを充実させることが売上に繋がるとも言えます。

 

 あと、話は少し逸れますが、動画コマースにも活用して頂ける点はvisumoの特徴だと思っています。ECで動画を配信したいけどYouTubeしか手段がない、mp4を貼り付けられないみたいなことがあると思うのですが、visumoを使うと、Instagramを経由させることで、ECでも動画を掲載することができます。動画コマースをよりクイックに、スピーディーに、推進できるということも、一つ、使う理由にはなるかなと思っています。

動画の連携(EC掲載)というのは、やはり最近は増えているのでしょうか。

 そうですね。増えていると思います。多いケースで言うと、本当にその商品のことを動画で伝える、10秒15秒の動画を撮影して掲載するケースが多いですね。着た感じのフワフワ感とか、素材のテクスチャーや光沢感とか、写真では伝わらない要素を動画で伝えたい、それを実現する手段としてvisumoを活用して頂くという形です。

動画の活用が増えてきているという話もあったと思うのですが、UGCマーケティングで成果を出すポイントや御社のvisumoで成果を出している導入ブランドの共通点、ポイントなどがあれば教えてください。

 ユーザーとより深くコミュニケーションをとることがポイントだと思います。visumoは「ビジュアルを有効活用したいからユーザーの写真も使えたらいいよね」みたいな発想がスタートなのですが、そのビジュアルを使うプロセスの中で、ユーザーに承諾を取るメッセージのやりとりとか、コミュニケーションが発生するんですね。そのコミュニケーションによって、ユーザーの承認欲求が満たされる、満足度が上がるということから、さらにその人が情報発信をしてくれたりとか、そのユーザーから貴重なご意見を頂けるとか、ブランドとの繋がりが強化されるので、そういったことを意識してInstagram、UGCの活用をやっているブランドは結果が出ていると思います。例えば、Instagramのフォロワー数やハッシュタグの投稿数、ハッシュタグのついた投稿のクオリティが全然変わってきます。

コンテンツを作る手間がかかるインテリア系の商材とは特に相性が良い

UGCはコンテンツを集めるだけでなくユーザーとのコミュニケーションも促進させる

意識と言うのは、ブランドがユーザーとのコミュニケーションを意識していくという認識でしょうか。

 オンライン、特にInstagramやTwitterなどで今はユーザーとカジュアルにやりとりができるので、そこでしっかりとコミュニケーションをとっていくというのはすごく大事だと思います。そうなると本当に、UGCの許諾を打診するときも、会話をしていくスタンスに切り替わっていきます。SNSなので、フォロワーと会員情報を紐づけることは基本的にはできないのですが、コミュニケーションを意識しているSNS担当の方であれば、許諾をとるフォロワーが「初めまして」なのか「2回目、3回目」なのかは把握しています。また、2回目、3回目のフォロワーに対しては「いつもありがとうございます」といったしっかりとしたコミュニケーションとして許諾のやりとりを認識していますよね。店舗でもそうだと思います。「いつもありがとうございます」という、馴染みのお客様がついていたらそうしたトークに必然的になる訳です。SNSというチャネル上でもそういうことを徹底的にやっていっているブランドの姿勢はユーザーにもやはり伝わり、今日お伝えしたような、また全然違った結果が出てきますね。

UGCの許諾をとる際、事務的な「よろしいですか?」とかではなくて、そこでコミュニケーションの一工夫、中の人が見えるような工夫をされている。そこが、visumoを使っているブランドの中でも特に効果を出しているブランドのポイントなのですね。

 そうですね。UGCはビジュアルを単に活用すると思われがちなのですが、その裏にあるコミュニケーションを丁寧にすることで、より効果を生み出すということですね。ここで伝えたいのが、SNSの専任担当者を置けていないブランドは日本には多いのですが、SNSの重要性を会社に説いていくという必要性は絶対にあるだろうなと思っています。今勢いのあるD2Cブランドは絶対専任でSNS担当者がいるんですよね。何故かというと、SNS起点で集客しているケースが圧倒的多数だからですでもそれは広告だけではなくてDMなど顧客とのコミュニケーションからファンづくりをしているというのが、まさにそういったD2Cブランドの成功事例にあると思います。それと同じことをやろうとしないのが、歴史のある会社に多くて、そこにリソースが割けない、人が置けないみたいな話にいつもなります。でもやはり時代はそうじゃないんじゃないですかというのが、このコロナ禍からの事例でも、visumoの事例でもお伝えはできるかなとは思います。

業界問わず高い改善実績を誇るvisumo

最後にUGCマーケティング、Instagramの活用で特に重要なポイントを再度教えて頂けますでしょうか。

 UGCに 関してです が、UGCを集 められ ないブランドに 限って、UGCを集 めてますというメッセージ が 出 せ てな い ケースが 多いです。少ないという割に、UGCを集 めるアク ションを全然していなくて、それは集まる訳がないよねとい うところがあります。その場合は、visumoを 使って一 緒 に や っていきましょうという話 をさせ て 頂くことがありま す。 無いからやらないではなく、UGCを集 めるため のメッセー ジとしても当 社 の visumoを 使 っ て も ら え る と 、ブ ラ ン ド の UGCマー ケ ティングやコミュニケーションがより良いものに なるのではないかと思います。

 

 そして、Instagramはブランディングの 役 割 以 上 にコミュ ニケーションをとるための役割が大きくなっていることは、 再度認識しておきたいポイントだと思います。ブランディン グのためにという使い方が少し前まで多かったのですが、 SNSはあくまでもネットワーキングなので、やはりコミュニ ケーションが発達しない限り、活用されてこないんですね。 で す の で 、ブ ラ ン ド 側 は ユ ー ザ ー 同 士 が 繋 が れ る コ ン テ ン ツをどんどん出していく必要があると思っています。例え ば、ストーリーズであったり、ハイライトであったり、リール であったり、IGTVであったり、フィードであったりです。最 近のブランドはそれらをうまく使ってユーザーコミュニケー ションをとる場 所だと、Instagramの運用方針自体を切り 替えているところが増えてきていると思います。

 

visumoの公式サイト:https://visumo.asia/

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