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2021.09.29

【2022春夏ミラノ ハイライト2】「溢れる喜び」と「繋がりたい欲求」が表れるエモーショナルなコレクション

 全体を振り返ると、今回のミラノファッションウィークは、まるでパンデミックはすでに終わったかのような喜びに溢れ、新しいスタートを祝う華やかでパワフルなコレクションが繰り広げられた。外への欲求は原色系のビタミンカラーやネオンカラー、またはペールトーンを使用した明るい色使いと、スパンコール、ビジューやメタリック素材を多用したキラキラのピースで表現された。自由と解放への欲求はショート丈のアイテムや透け素材による肌見せのコーディネートによって代弁され、センシュアルなアイテムも多かった。天然素材を多用し、昔ながらの技法や職人技を駆使したアイテムなども多かった。

 

 コレクションの発表方法に関しては、コロナ禍以前のようにフィジカルショーを行ったブランドが多かったが、1年半もの間頼ってきたデジタルとの新しい協業の形を探るべく、現場と繋がる見せ方にするためにデジタルをうまく利用するブランドもあった。例えば、ミラノと上海の二元中継で同じショーを開催し、お互いを映像で繋いだ「プラダ(PRADA)」、11人のデザイナーによるコレクションのショーやプレゼンテーションをミラノ、NY、東京、上海、ソウルの5都市で撮影し、まるで各都市を旅しているようなひとつのデジタルイベントとして繋いだ映像も公開しつつ、フィジカルイベントも行った「モンクレール  ジーニアス(MONCLER GENIUS )」、デジタル発表だが、まるでミラノ~東京に旅したかように、空港から街の各所を舞台としたショー映像を発表した「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」など。その一方で、観客にもコレクションピースを着せて全員参加型のショーを行った「マルニ(MARNI)」など、フィジカルショーの在り方を変えようとするブランドもあった。いずれにしてもその根底にはパンデミックで人との接触を断たれていた一年半の期間を経て、「人々が繋がる」ことへの大きな欲求がある。

トッズ(TOD’S)

「エンダースキーマ×トッズ」コレクション

 「トッズ」はこのファッションウィークで2つのコレクションを発表した。まずひとつめはミラノファッションウィーク初日に発表した「トッズ ファクトリー」プロジェクト第四弾「エンダースキーマ×トッズ」(国内では9月28日発売)。

 

 柏崎亮による「エンダースキーマ(Hender Scheme)」は「ニュークラフト」と呼ぶアプローチで、職人の専門的技術によって具現化される現代的なデザインを得意としており、職人技による手仕事を本質とする「トッズ」とは同様の価値観を共有する。そんな中から生まれたカプセルコレクションは、ぺブル=ドットという連想から、ブランド名の文字を入れ替えた「トッズ⇄ドッツ(TOD’S⇄DOT’S)」がキーワード。これをペブルが大きく強調されたゴンミーニ、「トッズ」のアイコン的なオーボエバッグを再解釈した丸いショルダーバッグなどに生かした遊び心溢れたものとなっている。今回は洋服のコレクションも手掛け、トレンチコートやトラックスーツ、デニムなど、「エンダースキーマ」の“ジェンダーを超える”というコンセプトを反映したユニセックスのアイテムが揃う。

 

 ちなみにコレクションのイメージビデオは「ピタゴラスイッチ」風になっており、ワンテイクで撮影せねばならないため3日間を要したと言う大作だ。映像上で描いているループ状になって流れる様子も実は同コレクションのキーワードに繋がるのだとか。

 そして二つ目はフィジカルショーの復活。コロナ前にショーを行っていたPAC(現代アートパビリオン)にて久々にショーを開催した。「トッズ」はこれまでもヴァネッサ・ビークロフトやトーマス・デ・ファルコといったアーティストたちとコラボしてきたが、今回はカルロタ・ゲレーロによる、素材を操る手仕事をテーマに描いた映像が会場に流れ、スペインの歌姫ロザリアの曲「ナナ – 第9章:コンセプション」の幻想的な音楽にのせて、ランウェイショーが行われた。

 

 そんなコレクションには、制約が多かったこれまでの生活からの解放を祝う自由へのメッセージがこもっており、開放と享楽の象徴である映画「ドルチェヴィータ」のような60年代のテイストが見られる。それはキャンバス製のプリーツミニドレスやミニトレンチのAラインのフォルムや、ジャガードのミニドレスに使われていたオレンジと青の色遣い、60年代に流行ったスキーパンツのようなクロップトパンツに象徴される。

 

 全体的にはボントンテイストが漂う中に、スポーツやアウトドアのテイストが各所に差し込まれる。パーカ、ウインドブレーカーやレギンス、メンズコレクションでも登場していたバイカーズジャケット、そしてラバーソールのサンダルやスニーカーなど。ディテールにはメンズでも登場したライオンが強調されたTタイムレスのロゴ入りのレザーパッチポケットやゴンミーニのぺブルの付いたエルボーパッチなどが効果的に使われる。カラフルなナイロンパーカのシリーズが登場していたのも印象的だ。これらが品の良いミニドレスやクラシックなジャケットにコーディネートされ、絶妙のバランスを保つ。

 

 クラスを保ちながら少しずつ新しい挑戦を加えて、モダンに昇華していくウォルター・キアッポーニの匙加減はいつも絶妙だ。

ミッソーニ(MISSONI)

 新クリエイティブ・ディレクター、アルベルト・カリーリによる初のコレクションをフィジカルショーで発表した「ミッソーニ」。

 

 コレクションのインスピレーションは90年代後半のエモーショナルで自信に満ちた女性で、その自己表現のツールとして体、肌を前面に出しているのだとか。それゆえに、マイクロビキニやリボン状のレザーをブラ代わりにしたミニスカートとのセットアップ、胸から腰のあたりまで大きくくりぬかれたニットドレスや胸元が深く開いたVラインのドレスなど肌見せが多めで、かつボディコンシャスなニットドレスもたくさん登場する。

 

 「ミッソーニ」のアイコンであるジグザグやパッチワークモチーフ、クロシェ編みやプリントで再現されたフラワーモチーフなどを、カラフルさとキラキラ感を加えて今シーズンぽく使用したり、ローライズのワイドパンツやデニムなどストリート風のテイストも加わり、モダンな方向にシフトしている様子が分かる。

 

 これまでの「ミッソーニ」にはなかった露出ぶりには少々驚いたが、アルベルト・カリーリは前ディレクターのアンジェラ・ミッソーニの右腕を長年務めた人物ゆえに、ブランドを熟知しつつあえてモダン化への大胆な改革にでたのであろう。次のシーズンの動向が気になる。

プラダ(PRADA)

 ラフ・シモンズがCOデザイナーに就任して初の観客入りフィジカルショーとなった「プラダ」。今回は本拠地ミラノのブラダ財団と同じ舞台空間を上海にも作り、同じルックを着たモデルたちによって同時にランウェイショーをするという画期的な取り組みが行われた。両都市のショーに観客を招待してフィジカルショーを公開するのと同時に、画面上では両都市を二分割して世界に配信。ラストルックは、1人はヨーロッパ、1人は中国に在住する双子モデルが務め、シンクロは大団円へ。距離や時差を超えて世界が繋がった。

 

 今回のコレクションのテーマは、“SEDUCTION, STRIPPED DOWN”。洋服を通しての官能性に注目したと言う今回のコレクションでは、フェミニニティが前面に出される。特にキーとなるのはコルセット。過去のワードローブを思い出させることで、当時のフェミニニティを意識し、コルセットを、体を締め付けるモノとしてではなく、ディテールとして自由に現代的に解釈する。そしてそれはニットの内側に付けて胸を強調したり、シャツやTシャツなどに芯の部分だけを飾ったり、バイカーズジャケットやパーカなどスポーティなアイテムのクロージャ―の部分の装飾となって登場する。

 

 もうひとつのキーとなるのはサテンドゥブレのミニトレーン。マイクロミニスカートの様にも帯のようにも見えるトレーンは1mぐらい続くものもあれば、後ろ部分だけ長めのプリーツになっているものも。これも宮廷衣装のような雰囲気を現代風にアップデートしたものだ。そしてその下にはメンズコレクションでバスローブに使われていたタオル生地で出来たマイクロショーツを履いてコーディネート。

 

 これ以外にもメンズとウィメンズとのリンクは様々なところで見られる。メンズで登場していたタトゥ使いは、ウィメンズでは30年代の女性用タトゥをTシャツにプリント。アンティーク加工されたレザージャケットにフェミニンなミニドレスを合わせたり、メンズのローゲージのニットをオーバーボリュームで着てロングスカートと合わせるなど、コーディネート面でもメンズとウィメンズのミックスがなされている。

 

 メンズとウィメンズ、過去と現在、そしてミラノと上海・・・離れていたり対照的だったりするものが融合して一つになる。そんなマッチングの面白さも感じられた。今回の「プラダ」の試みはコレクション発表における新しい時代の幕開けなのかもしれない。ただ単純に今まで通りのフィジカルに戻すのではなく、コロナ禍の間のデジタル配信で培われてきたものを、次世代につなげる「プラダ」の姿勢に、このブランドが常にミラノのトレンドを牽引してきた理由を見たような気がする。

エルマンノ シェルヴィーノ(Ermanno Scervino)

 ミラノ商工会議所があるトゥラーティ宮の中庭の回廊をランウェイにしてフィジカルショーを行った「エルマンノ シェルヴィーノ」。今シーズンはブランドの DNA に回帰し、そのアイコンを再発見することをキーワードとしている。

 

 マクラメ刺繍、フェザー、レース、スパンコール、フリンジなど、「エルマンノ シェルヴィーノ」が得意とする職人技のきいたディテールたちのオンパレード。それらを生かした品の良いドレスやニット、ブラトップなどが、テーラードジャケットやトレンチなどのクラシックなアイテムとコーディネートされる。またアノラック、ムートンジャケットとショーツのセットアップなど、レザーブルゾンなどが差し込まれ、同ブランドのスポーティクチュールを強調する。

 

 今年のムードである華やかな雰囲気やセンシュアルなテイストはうまく取り込みつつ、「エルマンノ シェルヴィーノ」ならではのクラシックなクチュール感がコレクション全体に生きていて、ベテランデザイナーの力量に改めて感嘆させられた。

サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)

 「サルヴァトーレ フェラガモ」はロトンダ・デッラ・ベザーナにてフィジカルショーを開催。今シーズンは1960 年代と1970年代の映画や官能的なソワレ、ワークウェアの機能性など、ミッドセンチュリーの素材からインスピレーション。カフタンやユーティリティパンツ、コットンシルク混のドレスやニットのセットアップなどが多く登場し、カプリ島など南イタリアのハイソで明るいライフスタイルをイメージさせる。ナチュラルな色合いにオレンジや黄色、鮮やかなブルーなどの色使いもそんなムードをアップ。

 

 パリのアーティスト、ジュリアン・コロンビエとのコラボレーションで、アーカイブからのタイガープリントをジャカードに1970年代の「サルヴァトーレ フェラガモ」のフローラルフーラードをオーバープリントしたり、全体に刺繍を施したアイテムも。また、アイコニックな「Vara」と「Varina」の素材を変えるなど、老舗ブランドならではの強みを生かした試みも見られた。

ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)

 「ドルチェ&ガッバーナ」は同ブランドが有するメトロポールにてフィジカルショーを開催。そのテーマは7月に行われたメンズコレクションとリンクした“DG LIGHT” 。ポジティブさ、強さ、そして喜びを兼ね備えた2000年代の女性たちのファッションを再解釈するコレクションを発表。ミラーで光るランウェイにシャープなスポットライトが交差する演出が、ポジティブかつ官能的なコレクションを盛り上げる。

 

 ショー全体がとにかくキラキラムード。ジャケット、コート、ミニスカート、デニム、ブラトップ、そしてサンダルやバッグ・・・と各所にビジューやストーンをちりばめた沢山のアイテムが登場する。さらにメタルのフリンジドレスや金糸のブロケード、メタリック素材のパンツやレギンスなどまばゆいばかりのルックが続く。これらのアイテムは視覚的にインパクトを与えるだけでなく、それを作り出す手作業の職人技にも圧倒される。

 

 またアンダーウェアが重要な位置を占め、ランジェリードレスやレースのコルセット、ビキニやブラトップが多数登場するが、これらすべてがあえて見せるコーディネートがなされている。同様にローライズのパンツやミニスカートから、ロゴ入りのアンダーウェアをのぞかせたルックも多数。

 

 そんな中、ライダースジャケットやタキシードジャケット、迷彩柄のジャケットやパンツなどマスキュリンなアイテムをあわせて、そのコントラストでセクシーさを引き立てるコーディネートも。蝶の羽根のように広がったショルダーラインのジャケットたちが印象的だ。

 

 さらに「DG 2000Fashion Moment」、「DG Made in Italy」、「Jennifer」または「JLO」と書かれたジェニファー・ロペスの写真入りTシャツなどお馴染みのスローガン入りアイテムも健在。パワフルウーマンの象徴として今シーズンはジェニファー・ロペスにスポットを当てた。

 

 ショーの最後にドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナは水晶から飛び出したようなホログラムで登場。それはデザイナー2人の「距離的には離れていてもホログラムでどこにでも現れる」という意味を込めての演出なのだとか。一方、コロナ禍で長い間、閉じ込められていた暗いムードを吹き飛ばすようなパワフルなコレクションは、ホログラムではなく人々が実際に会える明るい未来を描き、我々にパワーを与えてくれた。

ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)

 今シーズンのテーマ“Back to where it started(原点への回帰 -始まりの地に立ち戻って)”に連動するかのように、最初にアトリエを構えたボルゴヌオーヴォ21番地でフィジカルショーを開催した「ジョルジオ アルマーニ」。構築的な束縛から解放される服、ノンシャラン、進歩の証しとしてクラシックへの回帰といったキーワードを改めて探求。フォーマルから離れてカジュアル、スポーツ寄りに変化している今の時代感覚を取り入れつつ、品位とバランスを持ったスタイルを提案する。

 

 マリンテイスト溢れるホワイトとネイビーのコンビネーションでジャケットとパンツをコーディネートし、そこに赤やフクシアのワンポイントを加えたスタイル、サマーニットやバミューダパンツ、頭に巻いたシルクバンダナなどがイタリアの夏の海を感じさせる。

 

 またコレクション全体にわたり、ペールトーンやフラワーモチーフが施された軽い素材や透け感のある素材が多用される。それはクロップ丈のワイドパンツやドローストリングのハーレムパンツだったり、後半に登場するチュールスカートやチュールドレスだったり。ゆったりパンツ類には対照的なノーカラーのジャケットやパーカ、チュールスカートにはジレを合わせたコントラストのあるものや、Iラインのドレスとパンツをレイヤードするなど、コーディネーションにくずしや遊びを加えている。

 

 印象的なのは、モデルたちはみんな微笑んでランウェイを歩いていたこと。それだけでショーには温かく、かつ楽しい雰囲気が流れる。パンデミックからの復活への希望をパワフルにセクシーに描くブランドが多い中、あくまでクラスを醸し出しながら優しく演出しているのが「ジョルジオ アルマーニ」らしい。

マルニ(MARNI)

 前シーズンはデジタル上の朝食、ランチ、ディナーにフランチェスコ・リッソ自らが観客を「自分の家に招待」しているような雰囲気で、調理風景や食事を楽しむ様子を交えながらショーを発表した「マルニ」。今シーズンはさらに観客との距離を縮め、その場の人々が一同に集まって共同体験をする場としてのショーを作り上げた。招待客も「マルニ」の洋服を着て、モデルたちは観客席の間を縫うようにして歩く。「マルニ」の服をまとったアーティストやミュージシャンたちによるパフォーマンス、バイオリン演奏や歌なども重要な役割を果たしていた。

 

 コレクションには縦、横(ボーダー)、斜め、そして手書きのモノから正確に描かれた線、太いものも細いものも様々なストライプが登場する。それにプラスしてフラワーモチーフやドットのプリントが使われたルックも。

 

 これらの要素はチュニックドレス、ビッグフォルムのブレザーやバイカージャケット、ロングショールなどボリューミーなスタイルか、Iラインのドレスやレギンス、オールインワンなど体にフィットし縦に長いフォルムといった対照的なシルエットで表現される。色使いでも青と黄色、黒と白など対照的なカラーを使いつつ、赤やオレンジなどの明るい色を差し込んでいるものが多い。カットされたフラワーモチーフのドレスや、ストライプのラインに添ってスリットが入ったり、ラッピングされたようなドレスなど、遊びのある肌見せも印象的だ。

 

 結局のところ、ショーに招待された観客以外は会場のこのような一体感を感じるのは難しいのが残念ではあるが、パンデミックで長い間規制されていた人間同士の関わり合いを求め、そこで一つになって新しい世界へ向かうポジティブなメッセージは十分に伝わることだろう。

フェンダーチェ(FENDACE)

 ミラノコレクションの最終日には「ヴェルサーチェ(Versace)」と「フェンディ(FENDI)」がサプライズコレクションを発表した。これはドナテラ・ヴェルサーチェが「フェンディ」を、キム・ジョーンズとシルヴィア・フェンディが「ヴェルサーチェ」をデザインし、二つのブランドの名前を組み合わせて、「フェンダーチェ」と呼ばれるスペシャルコレクション。ショーは「ヴェルサーチェ」の本社で行われ、かつてのスーパーモデルたち、クリステン・マクメナミー、ナオミ・キャンベル、そしてケイト・モス(娘ライラ・グレース・モスも登場)、アンバー・ヴァレッタなどがランウェイに。

 

 「フェンディ」による「ヴェルサーチェ」のコレクションでは、二重性という考え方を探求。アイコニックな「フェンディ」のFFマークと「ヴェルサーチェ」のグリークキーモチーフを融合した。それはリバーシブルで両ブランドが片面ずつ入っていたり、2つのブランドロゴがオーバーラップされるなど、特別感満載だ。

 

 一方、「ヴェルサーチェ」による「フェンディ」のコレクションでは、ドナテラらしく、スパンコールや原色、メタリック素材などを使用して、「フェンディ」のクラシックなアイテムをディテールによってパンクロックのテイストに。

 

 先日「グッチ(GUCCI)」と「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のコラボが話題になったが、これらはいずれもケリンググループのブランドだ。しかしLMVHグループの「フェンディ」とカプリホールディングスの「ヴェルサーチェ」にはビジネス上の関係はないという点が興味深い。

 

 「フェンダーチェ」コレクションには、ファンやコレクターが必ず欲しがりそうなアイテム満載で、かなりの売れ行きが想像されるが、これからはこういう流れが続くのだろうか。今後エスカレートすれば3ブランド、4ブランドのコラボも生まれるのかもしれない。

 

取材・文:田中美貴

https://apparel-web.com/tag/miki-tanaka

 

2022春夏ミラノコレクション

https://apparel-web.com/collection/milano

田中 美貴

大学卒業後、雑誌編集者として女性誌、男性ファッション誌等にたずさった後、イタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、カルチャー、旅、食、デザイン&インテリアなどの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。アパレルWEBでは、コレクション取材歴約15年の経験を活かし、メンズ、ウイメンズのミラノコレクションのハイライト記事やインタビュー等を担当。 TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントのオーガナイズやPR、企業カタログ作成やプレスリリースの翻訳なども行う。 副業はベリーダンサー、ベリーダンス講師。

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