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2021.07.08

余った空間を上手に活用、イギリスで増えるスーパー×ファッションの組み合わせ

アパレルウェブ「AIR VOL.47」(2021年5月発刊)より一部の内容を抜粋して転載しております。

イギリスの大手スーパーマーケットチェーン、アズダ(ASDA)

 日本でも百貨店やデパートで定番の施策、催事となっているショップインショップ。施設や館の空いたスペースに期間限定でブランドの商品を販売するこの仕組み、イギリスでは今スーパーとタッグを組むスタイルが出現してきています。一見シナジーが無いこのタッグがなぜイギリスでうまれているのか、現地からお届けします。

生活者の導線上でいかにブランドをアピールするか

プラスサイズのファッションを展開する Yours Clothing がスーパーマーケット大手の Tesco と提携し、

ショップインショップを試験的に展開

 プラスサイズのファッションを展開するYours Clothing(ユアーズクロージング)がスーパーマーケット大手のTesco(テスコ)と提携し、ショップインショップを試験的に2店舗で展開する予定です。ユアーズクロージングは、サイズ展開は14~40サイズまで用意されており、価格帯もファストファッションならではの低価格で、若年層を中心に支持されているブランドです。このプロジェクトは、スーパーマーケットと提携することでより多くの購入機会を提供することが目的です。スーパーマーケットのASDA(アズダ)が展開するファッションブランド、George(ジョージ)もASDA(アズダ)の店舗内で取り扱いをスタート。

スーパーマーケットのASDA(アズダ)が展開するファッションブランドGeorge(ジョージ)

George(ジョージ)のECサイト

 こちらも空いたスペースを利用し、主に古着商品を販売しています。昨年の10月にトライアルとしてスタートしたプロジェクトが好評で、632店舗のうち50店舗でスタートします。不要な服の回収も対応しており、顧客は不要になった服を持参することで10%OFFのクーポンと引き換えができるなどのサービスも展開。年間800トンの衣類ゴミの削減を目指し、売上の一部は寄付されます。イギリスでは数回にわたるロックダウンの影響で、感染に関しても生活者は敏感になっています。可能な限り、ECや店舗取り置きで購買は済ませますが、日用品生鮮食品を買うためには、スーパーに足を運ぶ必要があります。そこに洋服を置いてついで買いを狙っているのです。足を運ぶ必要があるシーン、導線にブランドをいかに露出できるか。この工夫や仕掛けは今後も増えていきそうです。

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