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2020.02.19

【本音で語るツール活用術】WEBマーケティングツール最前線 Vol.3――UGCマーケティングツール「YOTPO」

アパレルウェブ「AIR VOL. 27」(2019年9月発刊)より

written by 鎌戸隆輔(アパレルウェブ)

回本音で聞いた人はこの人:

株式会社ギャプライズ

ビジネス推進部 YOTPOグループ マネージャー 黄 天龍氏(左)

YOTPO Head of Resellers Ido Segev氏(中央)

ビジネス推進部 YOTPOグループ 遠藤 哲平氏(右)

 日頃デジタルマーケティングを実践する中で、気になったツールやサービスを提供している会社に突撃取材します!サービスの紹介で終わるのではなく、デジタルマーケティングのヒントになる様な、ここでしか聞けないインタビューをアパレルウェブ1のツールマニア、鎌戸がお届けします。

ポイント:ブランドの資産を増やすUGCはユーザーと信頼関係を築く手法

取材するサービス:UGCマーケティングツール「YOTPO」

どういうサービス?

UGC(User Generated Contents)を最大限に活用するツール。ユーザーが作成するレビューや画像コンテンツを収集して、様々なマーケティング施策に活用するツール

マーケティング施策 効果 YOTPO 従来のUGC活用
Webサイトへの掲載 CVR改善
SNSへの活用拡散・広告 集客リピート
Google広告のスターレーティング表示 集客
オーガニック検索時のリッチスニペット対応 集客 △要コーディング

まず最初にYOTPOについて簡単にご紹介を頂けますか?

 

 YOTPOはUGC(User Generated Contents、一般ユーザーによる投稿)つまり、ユーザーが作成するレビューや画像コンテンツを収集して、様々なマーケティング施策に活用してブランドの半永久的資産を増やし、収益の最大化を行う事のできるプラットフォームです。UGCをマーケティングに取り入れると「第三者評価による情報の信憑性向上による購買率の向上」「SNS拡散による認知拡大と集客数向上」「SEO&広告への活用」といった効果が生まれます。

 

 YOTPOはこれらの効果を最大化させるために「購買ユーザーからレビュー・写真を収集」「Instagramコンテンツを自社ECや広告のコンテンツとして活用」「Google広告のスターレー
ティング表示(※1)やオーガニック検索時におけるリッチリザルト対応(※2)」など、各SNSやGoogleとの連携といった機能をもっています。各機能について少し詳しくお話すると、レビューの収集は購買したユーザーに対して、レビューをリクエストするメールを自動配信し、メール内に表示されたフォームから簡単にレビューや画像投稿が可能です。サイト遷移やログインは一切不要です。

 

 Instagramコンテンツの活用に関しては、投稿者の承諾を得て、ECへ掲載するだけでなく、SNS広告クリエイティブとして活用することもできます。Googleとの連携機能はパートナーシップを結ぶYOTPOの大きな強みでもあります。PPC・PLA広告表示の際に、スニペットを充実させることが可能です。導入や運用のハードルも低く、世界中で200,000以上のサイトで導入して頂いている実績があります。

 

※1スターレーティング表示…Google広告(PPC・PLA)の下に表示される広告主が高い評価を受けていることを訴求することができる自動の広告表示オプション。

※2リッチリザルト(旧リッチスニペット評価)…レビューサイトからのレビューや評価を短く抜粋した表記。

UGCを活用したマーケティングの手法や重要性は最近、様々な場面で耳にします。

 

 デジタルコンテンツが爆発的に増加して、情報が溢れている今、ユーザーが商品を購買するとき、他の信頼できるユーザーの声や意見の重要度は増しています。特にユーザーがその商品を初めて購買する際は、他のユーザーの第三者指標や購買体験を重要な情報源として参考にしています。ブランド側からするとUGCを充実させることは企業の半永久的資産を増やし、ブランド(企業)の信頼関係を向上させ、売上を伸ばしていくことができる重要な取り組みとり、その重要性も年々増しています。

 

UGCに関するマーケティングツールは他社でもあると思います。競合他社と比べて、YOTPOはどの点で優れていますか?

 

 まず、レビュー機能はユーザーがECサイトで商品を購入した後、YOTPOが自動的にレビューや写真投稿をリクエストするメールを配信するのですが、この独自のレビューメールにはユーザーのレビュー&写真の収集だけでなく、ユーザーが投稿したレビューや写真をFacebookやTwitterなどのSNSへ簡単に拡散する機能が実装されています。そして、配信するレビューメールには、事前にユーザーのメールアドレスと購買商品情報が連携されているので、ログインやサイトへ遷移せず、そのまま投稿までできる事が特徴です。

 

 日本の多くのサイトではログインやサイト遷移が必要な為、レビュー投稿へたどり着く前に諦めて、離脱してしまう事が収集率低下の大きな要因だと思いますが、YOTPOではレビュー収集率が10%を超える事例も多くあります。また、先ほどもお話しましたが、Googleとも連携しており、PPC・PLA広告表示の際に、スニペットを充実させることが可能な点も優れている点だと思います。

 

GoogleやFacebookとも連携できるとのことですが、APIなどサービスの仕様変更により、急に使えなくなるリスクがあると思います。

 

 我々はGoogle社を始め、Facebook社(Instagram)、Twitter社、Pinterest社とも緻密なパートナーシップを結んでいるので、彼らのAPIのバージョン変更があれば、我々も即時に対応できる体制を持っています。

 

 GoogleやFacebookとパートナーシップを結んでいるのはブランド側も心強いと思います。ここからはYOTPOの効果をお伺いしたいのですが、導入して、改善された事例を教えていただけますでしょうか。

 

 いくつか事例があります。20代前半~30代後半の女性をターゲットとした下着ブランドでは、YOTPOのUGC機能(レビュー、Instagramの画像掲載)を導入した商品詳細ページは、その他のページと比較して、平均滞在時間が約2倍に伸びていました。ヒートマップで見ても、明らかにUGCコンテンツへの着目度は違いました。そしてこのサイトのCVRは、前年同月比で150%改善しています。また、鞄をメインに取り扱っているサイトでは、「レビューされた投稿に返信をしてコミュニケーションをとる」「レビューをもとに問題点を洗い出し、特集ページ(ご利用ガイド)に反映させる」などUGC機能を積極的に使うことでCVRを改善しているとお伺いしてます。もちろんツールを導入して頂くだけで売上へ貢献することもできますが、効果を最大限にするためにはそこからさらに一工夫してYOTPOを活用している印象があります。

 

 導入後、そこから一工夫することも重要になってくるのですね。最後に多くのブランドを支援してきた御社だからこそ見えたUGCマーケティングを成功に導くポイントや戦略を教えて頂けますでしょうか?

 

 企業側で作られ、発信された情報や広告に、ユーザーはすでに興味を示さない時代になっています。そんな中、注目を浴びているのが、UGC(ユーザー生成コンテンツ)ですが、サイト内に掲載するだけでは本当の意味でUGCマーケティングができているとは言えないと弊社では考えています。さきほどの話と一部重複しますが、掲載されたコンテンツなど資産(UGC)を中心にユーザーとコミュニケーションをとる、掲載された内容を元に集客(広告活用など)やサイト内の施策に活かすなど「UGCを軸として、より良い購買体験を提案していく」ことが、他社より一歩先を行くUGCマーケティングなのではないでしょうか。

 

 また、昨今自社で企画・製造した商品を直接消費者へ販売するDtoC(Direct-to-Consumer)モデルの企業様からもご相談をいただくことが増えております。ユーザーとのコミュニケーションだけでなく、商品開発にもUGCを有効活用するケースが増えていると、支援していて実感しています。YOTPOはこれからも、ブランドの資産を増やし、収益の最大化を実現するプラットフォームとしてブランドのマーケティング活動を支援できればと思っています。

 

 

株式会社ギャプライズ

※ギャプライズはYOTPO の日本における代理店となります。

住所 : 〒163-0806
東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NS ビル6 階

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