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2019.04.24

【ヘルス&ウェルネス】ホールフーズマーケットのコンビニ風新業態「ホールフーズマーケット・デイリーショップ」に行ってみた

 食料品スーパー「ホールフーズマーケット(Whole Foods Market )」が3月下旬、NYマンハッタンのチェルシー地区にコンビニ風の小型フォーマット店舗「ホールフーズマーケット・デイリーショップ(Whole Foods Market Daily Shop )」をオープンしました。西24番通りと7番街にある「ホールフーズマーケット」の隣にあるのですが、現地メディアがこぞって取り上げるなど話題になっています。私もさっそく行ってみることに。

コンビニのような店構え かゆいところに手が届く品揃え

 入店すると、右手にはフルーツや野菜が陳列されたセクションがあります。奥には水やコールドプレスジュース、スムージー、コンブチャ、そして一部ビールなどアルコール類も見かけました。その奥にはスナック菓子が並んでいますが、ここはホールフーズマーケット。デリで見かけるようなフリトレー社のドリトスやチートスなどはなく、ヘルシーなスナック菓子のセレクション。

 

 もちろんシリアルやトマトソース、乾燥パスタ、ツナ缶などのちょっとした食材もあります。店の一番奥は冷蔵食品エリア。牛乳やアーモンドミルク、オレンジジュースなどの飲み物類、バターやクリームチーズ、ハマスなどのスプレッド系、ヨーグルトも充実に揃えられていたのには驚きました。

 

 ペットフードやシャンプー、トラベルサイズのアイテムなども揃っています。大型店に寄り、店の奥の方まで探しに行かないと買えないものでも、サクッと立ち寄れるのは、小型店の利点だと感じます。

ローカルブランドのベイクド商品、カフェやアサイーボウルも

 店内入って正面のショーケースには、ドーナッツやクッキーなどのベイクド商品、朝食や小腹が空いた時にちょうどいいベーグルやマフィンなども並んでいます。特にローカルブランドにフォーカスしており、例えばNYブルックリン発の「ドウ(Dough Doughnuts)」や、「ダンウェル(Dun-Well Doughnuts)」がここで買えるのは嬉しいです。また、ホールフーズではお馴染みの「アレグロコーヒー(Allegro Coffee Co.)」のカフェカウンターでは、コーヒー類はもちろん、フレッシュジュースやコンブチャもタップするだけで簡単に買えます。

アサイーボウルはセルフサービスで

 買い方は、カフェカウンターでアサイーを注文し、アサイーボウル用の容器をもらう。値段がよく分からなかったのですが、8ドルくらいだろうと思い、その他に買いたかった商品とともにお会計をしたら、なんとアサイーボウルの値段は12ドル99セント。一瞬ひるみました。

 

 ですが、コストコが昨年フードコートでアサイーボウルの提供を始めた際にもチェックしに行っていたので、食べ比べてみたかったのです。ちなみにコストコのアサイーボウルは4ドル99セント。フードコートで頼むと店員さんが作ってくれます。 トッピングのフルーツは、シロップのようなものでコーティングされ、見た目も艶やか。甘さも加わりそれはそれで美味しいのですが、健康を考えるとフルーツそのものの甘みで十分。必要以上の糖分は不要かなというのが個人的な意見でした。

 

 一方、ホールフーズマーケットのアサイーボウルはセルフサービスのため、支払いを終え容器を受け取ると、あとはソフトクリームを作る感覚で、アサイーを好きなだけ容器に入れることができます。その後、小さくカットされたイチゴやパイナップル、ブラックベリーやブルーベリー、グラノラやココナッツフレーク、アーモンドスライスなどのトッピングをのせればオッケー。そのままTo Go(持ち帰り)してもいいですし、店内には5つほど用意されたカウンター席で食べることもできます。またトッピングのフルーツは、フルーツそのものの美味しさも味わえるのが嬉しいところです。

 

 ただ、12ドル99セント(約1400円)払うわけですから、美味しくなかったら落ち込みますよね。でもここはニューヨーク。カウンターに座っていた男性も、私の後ろに並び注文していたジム帰りらしき女性2人も、揃ってアサイーボウルを頼んでいました。

 

 ちなみに容器をカウンターで受け取った際に、“好きなだけアサイーを入れてトッピングしてね!”と店員さんが微笑んでくれたので、欲張ってアサイーを結構入れてみました。しかし食べていくうちに体が冷えてしまって最後の方はエンジョイできなかったです(笑)。これは誰かと一緒に来た時にシェアして食べるのが楽しいかもしれません。

セルフチェックアウトも完備

 レジは店員さんが対応してくれる通常レジが3台と、嬉しいことにセルフチェックアウトレジが3台設置されていました。小型ストアなので基本的に山ほど買い物をし、お会計に時間がかかるということはこの店舗ではないでしょうが、それでも自分でちゃっちゃと支払いができるのは、今の時代便利だなと感じます。

 

 ヤフーファイナンスによると、プライベート・ブランドの食料品を中心としたリーズナブルな業態「365 by ホールフーズマーケット」を、今年中に通常の「ホールフーズマーケット」に変えていくということでした。「ホールフーズマーケット」は現在、自社ブランド「365」の商品も豊富に取り扱っています。また、フルーツや野菜などもオーガニックとコンベンショナル(オーガニックではなく従来の栽培方法のもの)の両方揃っているので、「365 by ホールフーズマーケット」との違いは店舗の雰囲気だけになってきたなという気がしていたところでした。

 

 「wsj.com」は先月、アマゾンがホールフーズマーケットとは別に、独自のグローサリーストアを出店する計画があると伝えています。ファッション業界はデジタルネイティブブランドの勢いにディスラプトされ、グローサリー業界はアマゾンにディスラプト。ですが、今までの“型”が崩れるということは、新たなチャンスがあるということでもあります。失敗を恐れず、発想力を生かしてチャレンジしてみるというマインドセットを持つ企業にとっては実に面白い時代ですね!

WHOLE FOODS MARKET DAILY SHOP

260 7th Ave, New York, NY 10001
Hours: 6am – 11pm
https://www.wholefoodsmarket.com/


 

RINA  

R I N A

90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。

 

以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。

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