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2019.04.10

マクドナルド、スマホから注文や空席探しなど新サービス 静岡県内で導入


マクドナルドが静岡県内で始めた新サービス。いつでも、客のテーブルまで商品を運ぶ。(写真:日本マクドナルドの発表資料より)

 

 

 

 日本マクドナルド(東京都新宿区)は10日、店内で食事をする客のために空いている席をさがしたり、注文した商品を席まで運んだりするサービスを静岡県内で開始した。ファストフードはもともとセルフサービスが原則で、混雑時などは空いている席が見つからなかったり、商品ができるまでカウンターの前で待たされたりすることも多い。そうした顧客の不満を手厚いサービスでやわらげようという試みで、他のファストフードにも同様のサービスが広がるか、注目される。

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 マクドナルドによると、新サービスを導入する店舗の店内に「ゲストエクスペリエンスリーダー」というスタッフを配置。メニュー選びに困っている客や、空いている席を探している客の手伝いなどをして、客が店内で心地よく過ごせるよう心配りをする。

 また、「テーブルデリバリー」と「モバイルオーダー」というサービスを新たに導入。テーブルデリバリーは、商品を客のテーブルまで運ぶサービスで、客はカウンターで注文をした後、テーブルに座って商品が運ばれるのを待つことができる。これまでは、商品の調理に時間がかかるときなどに、テーブルまで商品を運ぶ対応をしていたが、これからはいつでも客は、商品を運んでもらえるようになる。

 モバイルオーダーは、事前にスマートフォンの専用アプリで注文しておけば、来店時にオンライン決済で支払いを済ませ、すぐにできたての商品を受け取ることのできるサービスで、混雑時でも注文のために並ぶ必要がなくなる。

 決済方法はクレジットカードか、LINEペイで、楽天ペイやd払いも利用可能になる予定だという。

 10日から3つのサービスすべてが導入されたのは、静岡県内の75店舗のうち60店舗。残る15店舗はモバイルオーダーのみが利用できる。

 同社では、こうしたサービスを「未来型店舗体験」と呼んでおり、今年1月、沖縄県内の店舗でパイロット導入。客から好評だったことから、静岡県内での導入を決めた。今後、本格的に全国展開を進め、「サービスの刷新を図っていく」としている。

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