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2018.10.11

三越伊勢丹 試着してから買えるEC、働く女性をターゲットに顧客接点の強化図る

 三越伊勢丹は10月3日、働く女性をメインターゲットに、伊勢丹新宿本店本館3階のキャリアスタイルで取り扱う13ブランドのスタイリングセットを利用者の自宅に配送し、試着してもらった上で、気に入った服だけを購入できるウェブサービスを始めた。忙しくて百貨店で買い物を楽しむ時間のない女性に年4回、ビジネスシーン中心の服を"スマートショッピング"の形で提案して顧客接点を強化するほか、商圏外の消費者も取り込む。
 
同社が新たに始めた「イセタントランクサービス」は、「イネド」や「23区」「アンタイトル」「ジルサンダーネイビー」「タラジャーモン」など働く女性に人気の13ブランドの中から、ブランドごとにスタイリングされた商品4点セットか8点セットの合計60スタイルから好みのセットを選び、購入前に自宅で試着できるサービスだ。店頭と同様に試着してから欲しい商品だけ買えるほか、手持ちの服とコーディネートできるウェブサービスならではの良さを融合した。
 
 各ブランドのスタイルセットは30代~50代のキャリア女性を想定し、三越伊勢丹とブランド側で厳選したもので、セット内容は決まっている。複数ブランドのアイテムで自分なりのスタイリングも試したい場合は複数セットを注文する必要があり、同サービスでは最大3セットまで選べる。
 
 セット商品はジャケットやコート、ワンピース、ブラウス、パンツ、スカートなどで構成され、利用者はアイテムごとに色やサイズを指定できる。
 
 サービスを利用するには「三越伊勢丹オンラインストア」への会員登録が必要で、利用料は税込540円となる。商品が届いてから7日間のお試し(試着)期間を設定。試着して不用なアイテムは返送料無料で返却でき、戻り品の確認後に登録したカードで決済される仕組みだ。
 
 新サービスの受注はシーズンごとの年4回を計画。初回の受注期間は10月3日~11月1日で、それ以降は1月中旬、4月中旬、7月中旬、10月中旬となる。
 
 三越伊勢丹では、ECの仕組みを活用して百貨店店頭並みのブランドとサービスを提供することで、利用者の決定率(購入率)は3~5割と見ている。
 
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