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2018.08.30

ピーチ・ジョン アプリの立ち上がりが好調、スムーズな購買で離脱解消

 ピーチ・ジョンは、7月に行ったアプリの刷新後の立ち上がりが好調に推移している。刷新初日からアプリの売上を計上し、課題となっていたカート画面の離脱の解消に寄与したようだ。また、実店舗では3割の顧客がレジでアプリを利用して会員情報を提示しているなど、顧客との接点拡大につながっているという。アプリの来年3月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は前期比78%増を目指す。
 
 刷新したアプリは「ピーチ・ジョン公式アプリ」。永久的にログイン状態を保持し、ログインから決済、購入完了までをスムーズに行えるようにした。また、店舗で発行したカード番号を入力すると店舗での購入履歴の閲覧できるほか、バーコード検索などができる。
 
 刷新は17年4月に立ち上げた部署「カスタマーデライト向上インフラ推進部」で手掛けた。通販の会員数拡大に限界があることや、顧客とのコミュニケーションがメルマガ中心になる中で、時代の変化に合わせた"顧客感動"の視点でインフラ整備を進める組織と位置付けている。
 
 アプリの刷新は、オムニチャネルの実現を目指して行った。中心顧客層の20代~30代の通販サイトを利用する既存顧客が迷わない操作性や違和感のないデザインを目指した。「アプリを使い続けるユーザーは、ブランドを好きな人」(カスタマーデライト向上インフラ推進部同課課長の宮澤雅行氏=写真㊦、左)とし、購買体験における楽しさも重要だったという。
 
 アプリの開発は機能だけでなく、細部までこだわった。商品検索画面では、「ブラジャー」や「パンティ」などカテゴリー検索をビジュアルから選択できるようにした。アプリ用に撮影したものを採用し、優しい色合いで商品やブランドへの興味を喚起する。
 

 起動時に表示するエントランス画面は、カタログ発刊とともにスタートするシーズンにあわせてビジュアルを変更。ユーザーがアプリを立ち上げる楽しみを演出した。
 
 さらに商品画像のお気に入り商品を登録するハートを押すと、エフェクトが発生するように工夫。データのローディング中のアニメーションは桃をデザインした。アプリを使うユーザーが驚く仕掛けを盛り込んだ。
 
 好調な立ち上がりは、スムーズな購買体験が奏功したようだ。また、レジでの声掛けなどがアプリの利用促進に貢献したとみる。今後もアプリの機能強化を図る方針で、アプリ限定の施策や、来店に応じて特典を付与する仕組みも検討するようだ。「将来的にはアプリは会員数を伸ばせるチャネルへ育成したい」(クリエイティブ部WEBデザイン課課長兼カスタマーデライト向上インフラ推進部同課尹永淑氏)とした。
 
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