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2024.10.10
AOKI、都内の旗艦店を刷新 高級オーダースーツ提供へ
スーツ専門店のAOKIは9月27日、都内にある旗艦店の「銀座本店」(画像)について、パーソナルオーダースーツコーナーをリニューアルし、最大100万円の高級価格帯を新たに導入した。
同社ではオーダースーツについて、上下を別サイズで選んで通販サイト上で購入が完結できる「クイックオーダースーツ」や、実店舗で採寸や生地選び、フィッティングなどを行う「パーソナルオーダースーツ」などがある。パーソナルオーダースーツについては、一度利用することで注文データが同社に保管されるため、サイズの変更がなければ、2回目以降は生地・オプションを選ぶだけでウェブ上で注文することもできる。
今回刷新した旗艦店のオーダースーツコーナーでは、老舗英国テーラーをイメージしたラグジュアリーな空間の特別感を演出。従来以上にくつろげるようにソファー席を増設し、レコードから音楽を聴けるようにもなっている。イタリアの「REDA」や老舗生地メーカーの「VITALE BARBERIS CANONICO」といった既存店で展開している生地をはじめ、世界最古の生地マーチャント「DORMEUIL」などのハイエンド生地を同店限定で販売。約900種類の生地から選ぶことができ、約3万円から100万円までの幅広い価格帯でオーダースーツを提供する。
そのほか、国産オーダーシャツやネクタイ、ポケットチーフ、ベルト、シューズなどの小物も展開。オーダーのフィッティング技術を持つ3人のスタイリストが顧客の体型や好みに合わせてオーダースーツづくりを案内する。完成品は約1カ月後に受け取りが可能。
近年はコロナ禍を契機に働き方が多様化する中、同社においても「郊外型紳士服店」からの脱却を目指し、カジュアルやレディース分野を強化。コロナ明けでスーツ回帰が進む中、昨年に発売した高価格帯スーツの「金のスーツ」については計画比1.3倍で推移したという。
同社で行っている消費動向の意識調査でも、価格よりも質を重視しているニーズが高く読み取れたことから、今回の、高価格帯を扱うオーダースーツコーナーの刷新が決まったとした。