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2022.04.14

大日本印刷 秋葉原をVR空間で再現、ECと連携し関連商品も販売

 大日本印刷は4月1日、秋葉原の情報発信メディア事業などを行うAKIBA観光協議会と連携して、リアルとバーチャルの融合によるVRコンテンツの「バーチャル秋葉原」(画像)を開設した。

 利用者はPC用のアプリやVRゴーグル、ウェブブラウザを通じて、世界中のどこからでも好きな時にバーチャルな秋葉原の空間に入り、映像コンテンツの視聴やリンク先の通販サイトから商品購入ができるという。

 同空間では地域の事業者の賛同を得ながら、メインストリートの一つでもある、中央通りの万世橋から明神下交差点までのエリアや「神田明神」を再現。秋葉原の景観の特徴である商標の看板なども地域の事業者の協力によって再現している。

 一部のバーチャルショップでは商品などの陳列ができるスペースを設けており、通販サイトに誘導して購買につなげることも可能となっている。

 また、空間内には、利用者の分身であるアバターが集まって同時に映像を視聴するウォッチパーティーのモニターや、商品・作品が展示できるショップやギャラリー、広告サイネージなどを配置。希望する事業者はコンテンツを提供して、実装するだけで参画できるようになる。

 そのほか、アニメ・漫画の知的財産の取り扱いに加え、同クリエイターによる二次創作を可能とするビジネススキームを構築して、空間内での展示販売も実施。北米を中心としたアニメファンが交流するSNSの「MyAnimeList(マイアニメリスト)」とも連携して、海外アニメファンを集客して交流するほか、ECなども行う。

 コロナ禍で、インバウンド需要が減少する中、秋葉原ならではのコンテンツを創出して、国内外に情報を発信していき、地域経済の活性化を促していく。

 まずは、第1弾のコラボレーション企画として、バンダイナムコエンターテインメントの公式通販サイトである「電音部」が期間限定の形で出店。ダンスミュージックをテーマにした音楽原作キャラクタープロジェクトである「電音部」の商品を同空間内で販売し、バーチャルイベントも公開する予定。

 また、4月中旬には細田守監督が手がけた映画の「竜とそばかすの姫」のBD・DVD販売記念企画として、作品の魅力を訴求する場面写真の展示やプロモーション動画の配信を予定。リアルな家電量販店とも連動した販売企画も計画する。

 今後もアニメや漫画などのコンテンツ単位で同空間に参画することが見込まれており、期間限定や常設など様々な形でECが展開されることも予想される。

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