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2022.03.31
銀座ステファニー化粧品 若者向け新ブランド、SNS活用し顧客基盤若返りへ
銀座ステファニー化粧品が新ブランドを立ち上げる。若年層をターゲットにしたオールインワンジェルを展開。ウェブやSNSを中心にプロモーションを展開し、新たな事業モデルを構築する。これにより現在、5%程度にとどまる20代後半から40代の顧客層を獲得。顧客基盤の大幅な若返りを図る。
これまでテレマーケティングを主体としたビジネスモデルで展開。ステップケアの化粧品で、60代以降の女性層を中心に顧客基盤を構築してきた。デジタル化の進展から将来に向けた持続的な成長に不確定な要素もあり、ウェブ、SNSを主体に新たなビジネスの構築を目指す。
現状の顧客基盤は、20代後半から40代の顧客が5%ほど。新ブランドの展開を通じ、まずは10%程度まで伸ばす。初年度は、4000万円の売り上げを計画する。 新ブランドは、「MAARAN(マザラン)」。多様性やボーダーレスなどジェンダーフリーを意識したブランドを展開。SDGs関心層に訴求する。コンセプトは、「♯Borderless all skin―健やかな肌を毎日、全ての人に―」。ユーザーの性別、属性を限定しないことを意識した。
ECを中心に展開。インスタグラムやユーチューブを通じ、インフルエンサーを使ったマーケティングで認知を図る。6~7月をめどにアイスタイルが運営する都内の旗艦店「@cosmeTOKYO」でポップアップ店の出店を予定する。
第一弾商品として展開するのは、「ウォーターフル オールインワンジェル」(=画像、120グラム、税込4310円)。男性を含む若い世代が手軽に取りやすいことからオールインワン化粧品を選んだ。デザインも男性が手にしても違和感のないものにした。
特徴成分として、親会社であるLG生活健康の発酵技術を応用して開発した水分の吸収性を高める「アクアパームTM」を配合。顧客の要望など吸い上げつつ、商品ラインアップの拡充も予定。洗顔料やフェイスマスクの開発を検討する。
容器もサステナブルを意識し、チューブの厚みを約2センチに抑え、梱包材の使用を極力減らすことができるメール便で対応。配送時の環境負荷を低減する。
銀座ステファニー化粧品はここ最近、SNSを活用したマーケティングを強化している。ベースメイクブランド「アルーチェルーチェ」のクッションファンデーションを中心に展開。SNSでは30~40代女性と接点を築く。
EC売上高は、前年同月比で50%増と伸長。ECにおけるSNS流入の売上比率も前年の2%から15%まで高まっている(前年7月比)。将来的にSNS流入比率を30%まで高めることを目指す。