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2022.01.20

集英社 4月に「マリソル」を再始動、ウェブとカタログでEC強化

 

 集英社は4月1日、昨年秋に定期刊行を終了したアラフォー世代向けのファッション誌「マリソル」を、モノが買いたくなる”コマースメディア”として再始動する。ウェブメディアと通販連動型のファッション誌を展開し、アラフォー女性が知りたい情報やサービス、欲しい商品を提供していく。

 ウェブサイトは現在の「マリソルオンライン」から、ファッションECの部分を強化し、ショッピングカート機能を備えたウェブメディア「マリソル」にリニューアルする計画だ。

 同時に、通販連動型ファッション誌「マリソル」を発行する。同誌はファッション誌のビジュアルをそのままに、掲載商品の約8割がウェブサイトで購入できるという。

 4月1日発売号の大特集では、人気エディターやスタイリスト、モデルなど、アラフォー女性が信頼を寄せる同世代の”おしゃれプロ”が選ぶ服をフィーチャー。コラボ企画などで、ここしか買えないファッションアイテムを多数そろえる。

 ファッション誌は4月と10月の年2回の発行を予定。グランドオープンとなる4月1日発刊号は春夏号(A4変形・約120ページ)のため、「夏にこそ買いたい服」特集などを通じ、季節をまたいだ買い物計画に役立つ記事も展開する。

 また、アラフォー向けの旬のヘアカタログや、年代の悩みに応えるスキンケアといった最新ビューティー特集、ギフトの特集なども予定している。

 同誌の販売価格は1200円を予定するが、通販サイトでの購入時に使用できる1500円分の割引クーポンを付ける。

 通販連動型媒体に刷新するのに伴い、商品面では「マリソル」の読者層に向けた同社オリジナルブランド「エムセブンデイズ」を強化する考えで、展開型数も広げていく。

 組織面では昨年6月、ファッション商材を中心に取り扱う通販サイト「ハッピープラスストア」を運営する同社のブランドビジネス部コマースメディア室に「マリソル」の編集チームを移して準備を進めている。

 紙媒体については、昨年11月と12月に通販冊子を発刊し、表紙や誌面には新生「マリソル」を象徴するモデルとして、アラフォー女性に人気のヨンアさんを起用(画像)。「シンメ」や「サクラ」など当該層に人気のブランドからセレクトした商品と「エムセブンデイズ」のアイテムを提案した結果、EC売り上げの底上げにつなげたという。通販冊子は2月にも発刊し、4月のグランドオープンに備える。

 一方のウェブメディア「マリソル」については、ウェブ独自の特集や連載企画を充実させる。トレンドやおしゃれプロの着こなし術といったファッション情報を軸に、ビューティー&ライフスタイル情報も提供する。

 また、「マリソル」の公式読者ブロガー”美女組”のブログ投稿を通してリアルなアラフォー女性の姿を発信するのに加え、同世代の女性の学ぶ意欲に応えるオンラインセミナーも順次開催する考えで、初回は4月1日を予定する。

 集英社によると、アラフォー世代の女性は母親や主婦、働く女性などのさまざまな顔を持っていて忙しいことから、当該層に対して有用なおしゃれの情報や商品、サービスを発信し、通販チャネルとオンラインセミナーでマネタイズを図っていく考えだ。

 

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