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2021.09.09

そごう・西武 西武渋谷店にOMOストア、店とECで完全在庫連携、D2Cブランドなど提案

 そごう・西武は9月2日、デジタルプロダクト開発のルートシックスと協業して渋谷西武にOMOストア「CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベース シブヤ)」を開設した(画像)。最先端のテクノロジーを活用したRaaS(小売業のサービス化)業態で展開し、デジタルネイティブ世代と新興ブランドとの出会いを創出する。
 
 「チューズベース シブヤ」は常に新しい出会いと学びのある購買体験を提供するメディア型OMOストアで、”意味に出会い、意志を買う”という次世代の店舗のあり方を提案する。

 リアル店舗とECのシステムやオペレーションを融合させ、オンラインとオフラインを自由に行き来できるOMOストアの仕組みを導入。百貨店では珍しい店舗とECの完全在庫連携を実現し、店頭で見た商品を帰宅後にオンラインで購入したり、オンラインで購入した商品を店舗で受けとるなど、顧客目線での購買体験を追求した。ショールーミングストアではないため、全商品が持ち帰りに対応する。

 また、そごう・西武として初のRaaS業態を採用。販売商品のシステム登録とOMOストアへの商品配送以外の業務をすべて代行することで実店舗の出店実績が少ないブランドでも簡単に出店できるようにした。

 「チューズベース シブヤ」の主要機能としては、ウェブカタログを活用した非接触でのウォークスルー決済や、AIカメラによる店内データ解析(通行・来店・購買)、店頭とECの完全リアルタイム在庫連動、EC購入商品の店頭受け取りなどとなる。

 OMOストアは西武渋谷店パーキング館1階をフルリニューアル(面積約700平方メートル)。出店企業は54社で、洋品雑貨や衣料品、インテリア用品、化粧品など約400点を取り扱う。

 会場は4つのエリアで構成。ふたつある展示エリアではD2Cブランドを中心に51ブランドを展開。ストアのキーワードである”サステナビリティ”を切り口にキュレーションしている。

 別エリアにはオーダースーツのD2Cブランドを手がけるファブリックトウキョウが働く女性向けのオーダーウエアブランド「INCEIN(インセイン)」の1号店が登場。3Dスキャンボックスで身体を採寸し、サイズとデザインを自分好みにカスタムオーダーできる。

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