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2021.08.05
Sparty サポート範囲を拡充、顧客を深く理解し店舗展開も
Sparty(=スパーティー)がパーソナライズサービスの対象範囲を広げている。2017年5月、シャンプーのパーソナライズサービスで創業。髪に続き、肌、体の悩みに対応するサービスも開始している。サービス提供を通じて顧客を深く理解することを目指す。蓄積したデータを活用し、最適なサービス提案につなげる。
深山陽介社長は、以前、自社の強みについて「資本力で大手には勝てない。反対に勝たなければならいことの一つは、常に挑戦する姿勢で取り組むこと」と話していた。スタートアップ企業ならではのスピード感を強みに事業拡大を図る。
昨年5月にスキンケア、今年4月にはボディメイク(サプリメント)のパーソナライズサービスを始めた。6月には、フルオーダーのマウスピースによる歯列矯正プランの提供も始めている。ニキビ治療のサービス展開も予定している。
蓄積したデータを活用し、7月にはスキンケアブランド「ホタルパーソナライズド」を刷新。パーソナライズの精度や体験価値の向上を図った。
「ホタルパーソナライズド」の累計出荷本数は30万本を突破(今年7月時点)。1セット2本をベースとした単純計算で、累計の売り上げは約22億円(本紙推計、初回割引等の影響を除く)に上るとみられる。
ヘアケアブランド「メデュラ」は、累計会員数が35万人(今年5月時点)。8月、約30万人の髪質データを活用してリニューアルした。診断結果は、3万から5万通りに増え、パーソナライズの精度を向上させた。
「メデュラ」は昨年3月、都内に髪質診断やカウンセリング、商品販売を行う常設店をオープン。7月には、都内にトリートメント専用サロン(=画像)を開設し、オフラインのサポート充実を図っている。「ホタルパーソナライズド」も年内に常設店の出店を予定している。
同社は、昭和を消費者が同じものを選ぶ「マスの時代」、平成を評判で選ぶ「ブランドの時代」、令和を自分に合ったものを選ぶ「パーソナライズの時代」と捉える。市場に多くの商品が溢れ”選べない消費者”が増える中、答えの提示ではなく、個々の悩みに寄り添う「パーソナライズ」で成長を図る。