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2020.11.05

ワコール アバター活用し非対面接客、下着選びをより気軽に、販売員の働き方改革も

 

 ワコールは10月29日、インナーウエア選びの新たな顧客体験の提供と、販売員の新しい働き方の創造を目指し、アバターを活用した接客システム「アバカウンセリング」を開発し、3Dスマート&トライ東急プラザ表参道原宿店でサービスをスタートした。同社は店頭とECの連携を図るオムニチャネル戦略を推進しており、一環として3Dボディースキャナーと接客AIを活用した新しい接客サービス「3Dスマート&トライ」の展開を昨年5月から本格化している。

 

 アバターを活用した接客システムは、利用者がより便利に、よりストレスフリーに下着を選んでもらえることを目的に開発した非対面型のカウンセリングシステムとなる。同システムはワコールの強みであるビューティーアドバイザー(販売員)の顧客に寄り添う接客技術に、HEROESのアバターコミュニケーション技術「アバトーク」を融合。また、テックファームからシステム開発・運用面で技術支援を受けた。

同システムでは、リモートで対応する販売員の表情や動きを読み取ったアバターが、リアルタイムで顧客の下着選びのカウンセリングを実施。利用者はアバターを介して販売員と対話することで、より気軽に自分の要望や体型に合う下着を探せるという。接客に対する顧客の選択肢を広げ、販売員への相談をこれまで以上に気軽にできる環境を整備することで、多くの顧客とのつながりを創造する。

 今後、ワコールでは東急プラザ表参道原宿店で同接客システムを運用し、サービスレベルの向上に努める。

 将来的には自宅や事務所などからのリモートワークでカウンセリングできるように運用試験を重ねる計画で、販売員の不在地域などでも顧客対応を可能にしたり、育児・介護などで販売員が店頭での勤務が難しい状況でも在宅で時間を区切って接客を行うという新しい働き方につなげたい考えだ。

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