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2020.10.15

オンワード樫山 新D2Cブランドを展開、白シャツがキーアイテム、ミレニアル世代に提案

 

 オンワード樫山は10月6日、変化する消費者の生活に焦点を当てたD2Cプロジェクトの一環として、白シャツをキーアイテムにした新ブランド「#Newans(ハッシュ ニュアンス)」(=画像)をグループのファッション通販サイト「オンワード・クローゼット」で今秋シーズンから販売開始したと発表した。

 働き方や価値観などが多様化する中、同社では女性のファッションスタイルやファッションアイテムに対するニーズをリアルな感度でとらえて具現化するために20代中心の女性社員によるプロジェクトチームを発足。本当に必要な価値や要素を多様な働き方をする消費者から抽出し、初回生産量を抑えてユーザーの反応を見ながら追加生産することで余分な在庫を持たない”テスト&リピート”の手法で高品質かつ適正価格での商品提供を実現したという。

 商品はキーアイテムの白シャツを基本に、シーズンレスでノンアイロン、着心地やフォルム感を追求したバリエーションを展開。ユーザーの声を反映した多様性のあるデザインの中から、それぞれの生活シーンに合う一着を選んで長く愛用してもらいたいとする。

 自宅で洗濯できるストレスフリーな素材など、現在の女性が求める価値にフォーカス。また、さまざまな分野の第一線で活躍する女性たちとのコラボ企画も展開していく。

 ターゲットは多様性を受け入れ、モノの所有よりもコトに共感するミレニアル世代で、商品構成の約4割を占めるシャツは税別9000円からとなる。

 オンワードのファッションマガジン「#ステイスタイリッシュ」秋号では、新ブランドのコンセプトに共感したモデルやスタイリスト、料理家などの12人が「ハッシュ ニュアンス」のシャツ12型を着用して登場。「オンワード・クローゼット」の特集ページでは12人へのインタビュー企画も展開している。

 加えて、展示会にインフルエンサーを招待するなどしてSNS上での露出強化に努めたこともあり、新ブランドは9月1日の販売開始から約1カ月で売り上げが3000万円を超えるなど出足好調のようで、今後はコラボ企画やデジタルコミュニケーションの活用などによって認知向上を図り、事業の拡大を目指すとしている。

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