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2018.03.01
集英社の「フラッグショップ」 新宿に半年間の実店舗開設、3週ごとに商品入替え、店頭でイベントも実施
集英社は、2月23日から約半年間の期間限定でファッション通販サイト「フラッグショップ」の実店舗をルミネ新宿ルミネ2の3階に出店し、通販サイトの認知拡大と新客開拓に力を注ぐ。
同社は昨年、通販サイトの開設10周年を記念して4月に約2週間、ルミネ新宿ルミネ2に「フラッグショップ」として初の期間限定店を展開したほか、9~11月には東名阪の商業施設にそれぞれ2週間~約1カ月にわたって店舗を開設し成果を得てきた。
ただ、昨年は人気雑誌に紐付いた同社のオリジナルブランドを前面に打ち出し過ぎた反省もあり、今回は「フラッグショップ」で扱う取引先アパレルのアイテムも充実させるとともに、店内に常時4~5のコーナーを設け、各コーナーのテーマに沿ったMD展開を重視。3週間ごとにテーマと商品を入れ替えながら継続的に売り上げを確保することで、常設店開設への課題をクリアしたい考え。
トレンドを知りつくしたエディターやバイヤーが厳選した旬の商品をテーマごとに見せるが、スタート時には入り口部分で"花"をテーマにした色や柄の商品を数多く展開。大阪発のヘアーアクセサリーブランド「sAn(サン)」がファッションブランド「ミントデザインズ」とコラボした花柄のアイテムを取り扱うほか、今回の店舗のフラワーアレンジを手がけた人気花屋「ウヴル」のスワッグとリースも数量限定で当該店だけで販売するという。
集客面では、雑誌で活躍するスタイリストやモデルの来店など話題性のあるイベントを実施するのに加え、既存の通販顧客にはメルマガやDMでクーポンを配布したり、SNSでの告知も行う。
今回、「フラッグショップ」のLINEアカウントに友だち登録した来店客には、期間限定店への来店ポイントを付与し、ポイントに応じて店頭で使えるクーポンや通販サイトで使用できるクーポンを発行して、店での購買やEC送客につなげる取り組みも行うという。
通販サイトでは、店舗スタッフのブログコーナーでルミネ店のお薦めアイテムやコーディネート紹介などを発信するほか、店頭で販売しているアイテムの一覧ページを設けることで、店頭で実物を見たい顧客を送客したり、リアル店舗で見た商品をECで購入する際の利便性を高めている。
売り上げ計画については、店舗のコンセプトやディレクションを担当する同社ブランド事業部ダイレクトマーケティング室の野一色隆浩氏は「同じフロアに入居する人気ショップと比べても見劣りしないくらいの目標を設定している」とする。
なお、ルミネ新宿店では3月2日、ルミネ公式アプリ「ワンルミネ」の利用者を対象に、春の新ショップやリニューアルショップなどで特典が受けられるイベントを開催する予定で、フラッグショップ店舗では当日、「ウヴル」の田口一征氏が登場。午後2時以降に当該店に来店した先着15人に田口氏がその場で作るオリジナルブーケをプレゼントするという。